自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

昔、サンノゼマーキュリー新聞の一面に掲載された記事。

渡が小さい頃、報道写真家の活動をされている努さんという方が家にやってきた。

自閉症の取材をしたいので、写真を撮らして欲しいと。

いやー当時の渡は、棚煮物が入っていると、全て床に出さないと気がすまない。

なので、床の上は物だらけでした。けど、こんな自閉症の家族のことも、一人でも多くの人にお伝えしたほうが、少しでも社会で同じ自閉症を抱える人たちとその家族が生きやすくなるのではないか?と考え直して、二つ返事で取材を受けました。

 

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ほぼほぼ一日中、カメラで自分の生活を撮られるというのは、すごいことだなと思いました。けど、多くの反響があり、地元紙のサンノゼマーキュリーのトップにもなって、努さんのおかげだと思いました。綺麗なお母さんで撮影が楽しいとかいうのでもないのに、(むしろ逆)大変な家に、毎日きてくださってありがとう!

 

この当時は、しんどいとか、辛いとか、言っている暇がなかったです。悩むというのは自分の時間がある人ができることだなーってこの頃は、真面目に思っていました(笑)。お隣の家に勝手に侵入して庭や、家の壁に水を撒いたりし、謝罪に言っている間に、その次の家の郵便ポストのメールを取ってくるとか。なぜなら、スヌーピーもやっていたし、この家のポストはスヌーピーと同じ、メールボックスだったから。そこへも謝罪に言ってるうちに帰ってきたら、家の中は小麦粉1パウンドばらまかれていました。なぜなら、テレビのなかの機関車トーマスは雪が好きで、雪が降ってたから..。これがだいたい10分かけずに起こる出来事で、毎日いろいろ起こってました。すごい体験しました。

けど、親として、ここまで育てられたのは、この当時私が言ったら社会から怒られたと思うけど、

「渡が悪いことをしているのではなくて、自閉症の症状がさせていてる」と思い直したことでした。なので、たとえどんな障がいをもっていても、渡には社会のルールをわかってもらわないといけないのだけど、同時に自閉症の症状を出さないようにするということもしないといけない。と考え直したら、当時の育児がやりやすくなりました。

なんだか、こんな写真も懐かしい。すごく伝わりやすく撮影してくださった努さんにも感謝、感謝でございます。