自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

写真の深さ

まずは私が大好きな写真をみてもらいたいです。

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結婚式に向かう娘を心配そうに見つめる父親。

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花嫁さんへのベールダウンが終わり、お祖母ちゃんの結婚式での役目は終わりました。そのさみしそうな後ろ姿。

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披露宴が終わった後、新婦のご両親から二人で写真を撮って欲しいと頼まれました。最初はちょっと固い感じでしたので、二人で手をつないで欲しいとリクエスト。最初モジモジしながら、手元を隠そうとしながら手をつないでいるのがとても可愛らしかったそう。

最後は私たちの家族の写真、実はこれが私たちの宝物なのです。この写真を見た方から、この3人の間には、誰も入れないような団結した絆が見えるということをよく言われます。

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これは、私たちがたぶん、自閉の症状と戦い、あるときはうまく共存しながら団結して行きて来た事が出ているからでしょう。

撮影された方は、この方→藤田努さん

さらに写真をみられたい方はこちら。→tokyo Wedding

見てると涙があふれるので皆様、要注意です。(笑)


実は私たちには家族アルバムがありません。写真が極端に少ないのです。なぜか?というと、渡が小さい頃は多動で写真を構えよう物なら、あっと言う間に渡がどこかに行ってしまうからです。一番好きだったのは、走る車のタイヤを同じ高さで見る事、それも至近距離で。何が起こるかというと、彼は車にひかれるわけです。それが起こらない様に、毎日渡が死なない様に過ごす事が私の使命でした。


さらに渡は10歳までは睡眠障害もあり、彼は3時間以上は続けて寝ませんでした。夜は2回に分けて寝るわけです。赤ちゃんの3時間睡眠が10年続いたということですね。けど赤ちゃんと違うのは、一度11時頃に寝たと思うと、2時間か3時間、早いときは1時間で、むくっと起き上がり外に行ってしまう。この時に気がつかなければ、彼は帰巣本能がないのでそのまま一生のお別れになります。家には帰ってこない訳ですね。真夜中におきて、2時間、3時間遊んで明け方4時か5時に寝る。明け方の睡眠の時は、ほぼ3時間は寝てくれるので、そこで初めて私も一緒に寝ておりました。睡眠時間はほぼ3時間で10年過ごした私。

最初の睡眠の時に私が寝てしまうと真夜中に私が気がつかない。けど寝ない事をいくら嘆いても渡が寝てくれる訳ではないので、その時間は、私は息子のことについて書くことを開始しました。渡のおもしろかったことなどをかいて、障がい児の親達を相互で助けるPHPのニュースレターに記事として掲載していただいていました。それが地元の日本人の人の目にとまり地域の日系新聞の方の目にとまり、そこでも連載することに。


その連載を見た努さんが、連絡を取ってきました。彼は、当時報道写真の勉強を大学でされていて、うちの様子を写真に撮り、報道として新聞社にかけあって掲載したいいう話でした。当時は自閉症は今ほどしられておらず、もしかして私が撮影を受ける事で一人でも自閉症のことを理解する人が増えてくれればと思い、撮影を受けました。

1ヶ月、毎日のように我が家にきてもらってシャッター音になれるようにと配慮してもらいました。それから本格的な撮影が数ヶ月続き、なんと取ってくださった写真は、3千枚以上にものぼるそう。

そんな努さんと10年来の再開で、今回は奥様もご一緒。渡は努さんのこおをよくおぼえていて、大興奮な上に努さんの美人の奥様にはまってしまい、もう写真は撮影するは握手を求めるわで大騒ぎ。

久しぶりに暖かい時間を過ごせました!

先日はプリンセス天功さんがプロデュースする結婚式の撮影もされたそう。すごいですねー。

どうぞ皆様も上記リンクでほっとした暖かい時間をお過ごしください。

結婚式の写真って何度も見れて、さらに子供達が大きくなったときに

「ねぇ、お父さんとお母さんってかっこいい結婚式したんだね!」っていう写真を残せればいいですよねぇ。