自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

お弁当の献立を考えていて思い出した、同級生のオカンの弁当の話

明日のお弁当の献立を考えていたら、ふと高校時代の懐かしい出来事を思い出しました。

私が通っていた高校のクラスは、男子の数が圧倒的に多い、まるで男子校のような環境でした。

クラスの男子たちはとにかく食欲旺盛!2時間目が終わるやいなや、持ってきたお弁当を早弁し、お昼休みにはさらに学食へ行ってラーメンや定食を食べる……。それでも彼らのお腹は満たされないようでした。

そんな男子たちの中に、お母さんにいつも「もっとご飯をぎゅーっと詰めて!」とお願いしている子がいました。

彼が使っていたのは、アルミニウム製のお弁当箱。

プラスチックのタッパーとは違って頑丈なので、上からぎゅーっと押し込みやすい形です。彼も「これならもう少し多く入るはず」と思ったのでしょう。

毎日のように「もっとぎゅーっと押して、たくさん白米を入れて!」とお願いしていたある日のこと。

2時間目が終わった休憩時間、私の隣で早弁をしようとした彼が「あっ」と小さく声を上げました。

どうしたのかな?と思って見てみると、彼が困った顔で一言。

「……箸が折れた。」

たまたま学祭か何かの準備で、割り箸のストックを複数持っていた私は、彼に1膳譲ってあげました。彼はとても喜んでいましたが、私の頭の中はハテナマークでいっぱいです。

(なんで柔らかい白米を食べているだけで、あんなに硬い箸が折れるんだろう……?) 
お箸を折って帰ったら、お母さんに怒られるんじゃないかな?と心配になり、翌日彼に聞いてみました。

「ねぇ、昨日お箸を折っちゃったこと、お母さんに怒られた?」

すると彼は、「いや、オカンは爆笑してた」と言うのです。

理由を聞くと、実はお母さんから衝撃の告白があったのだとか……。

「あんたがあまりにも『ぎゅーっと、ぎゅーっと!』って言うからさぁ……。私は、お弁当箱に山盛りの白米を入れて蓋を軽く置いたあと、その上に座って自分の体重をかけて、ぎゅーっと押し込んでたのよぉ。」

 

ちなみに、彼のお母さんはどちらかといえば「ふくよか」なタイプ。

そりゃあ、大人の体重でそこまで圧縮して白米をカチカチに固めたら、お箸も折れるわけです!(笑)

そんな懐かしい思い出が急に蘇ってきて、夜中に一人で笑ってしまったのでした。