自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

長い道のりで帰宅します

大阪から帰宅します。今回は飛行機がうまくとれなかったため、

大阪→関空→羽田→成田→バンクーバー(なぜかカナダに立ち寄りです)→サンフランシスコ→自宅

の経路になります。

所要時間は、約24時間。

この一日の旅行に渡が耐えられるか?が今回の大きなハードルです。

渡には、何にどれだけ乗るのか?を詳細に香穂が絵を書き、パワーポイントまでつかって、前もって説明しておりました。(すごいお姉ちゃん、がんばるぅ!)

香穂と渡は、ひるむことなく、早朝からせっせと帰る準備です。


私は、ミナミで少し買い物を済まそうと思い、香穂達に駅に5分ほど待っていてもらいました。改札の近くで立って待っていたら、おばーさんが、杖をついて香穂達のところにやってきて

「あっちの席があいてるから、お姉ちゃん達、座りぃやぁ~~。」

みたいに言ってくれたそうです。

香穂は、立っている位置には、コンセントがあり、渡が好きなので、そのほうが安心なので、そのことを説明して、丁寧に断ったそうですが、

「前も阪神の地下で、なんだかおばちゃんが、あっちの席は空いてるよ。」

とか、声かけしてくれたそうで、

「大阪のおばちゃんって優しいなぁ」と感動しておりました。

けど、今回の旅行で地方、地方で、皆さんの優しい思いやりに接してる香穂は

「あっ、けど、仙台でもおじちゃんやさしかったなー。函館でもそうだったなー。」

と思い出に浸っておりました。いい思いで帰国できる私たちは本当に幸せです。

けど、

「この蒸し暑さだけは、勘弁・・。」

だそうです。


さて、用事も済み、電車にのり空港に向った私たち。まずは最初のフライトの関空ー羽田です。

これは短いせいも合って無事にクリア。

関空では、渡は大好物のうどんをたべて、蓬莱の豚まんもGet

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くくるのたこ焼きはみつからなかったけど、

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たこ昌のたこ焼き発見。テレビ宣伝通りに連れてゆくことに決定。


あとは、Hirotaのシュークリームで、私たちの大阪は制覇でした・・

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が、シュークリムも見つからず・・。写真は、新幹線に乗る前に買った時の物。

残念。



あとはJALのカウンターで羽田ー成田間の乗り継ぎ時間が短いことを相談してみました。そうすると!なんと日本人の場合は、身体障害者手帳を提示すれば、荷物が優先的に出てくるサービスがあることを教えてくれました。

「アメリカでなにか証明するものはありますか?」

と聞かれましたので、丁度講演会の資料等で渡の障害者である書類をたくさんもっていた私はそれをみせ、National parkのパス等々もいろいろ見せてるうちに、カウンターの方が、無事に荷物を優先的に出るように配慮してくださいました。


これで万が一飛行機がおくれても、国内乗り継ぎはうまくいきそうです。

羽田ー成田の移動もバスにしたために無事。

さて、一番長い航路の成田ーバンクーバーです。

このあたりから渡がハイになり随分元気に。

関空から成田の方に連絡が行っていたのか、みただけで、障害児だとわかったのか、国際線も荷物が早く出るように配慮してくださいました。

待てない自閉症には、このサービスはうれしい限りです。

皆さん!旅行の時は、障害者手帳、ぜひご持参ください。六本木ヒルズ展望台も安くなります。

飛行機に乗り込むと、香穂は、急に疲れがでてしまい、御飯も食べずに爆睡。

私はがんばって起きておりましたが、食べると一気に睡魔が・・。

香穂がおきたので、バトンタッチで私が寝ていました。

香穂も途中でくじけて寝たのですが、渡は元気。寝る気配はない。

香穂はそのままバンクーバーまで寝て過ごし、私は、途中で起きて本など読みました。

疲れ果てておりたカナダでは、乗り継ぎの飛行機が結構面倒で、待たされてばかりおりました。

やっとの思いで、サンフランシスコ行きに搭乗。お友達がむかえにきてくれたSF空港で車に乗り込みほっとした私たち。香穂は

「息ができる!息ができる!!」と大喜びでした。

無事に家に帰るとほっとしましたが、夜中に日本時間とアメリカ時間の2度お腹が減るのが困ったところです。これが私の時差かもしれません

皆さん、お世話になりました。

ありがとうございました。無事帰宅できました。