自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

新学期が始まる

新学期が始まりました。香穂は、慌ただしい幕開けです。

というのも、昨年末に進路替えをしたため、大学のアプリケーションが、めちゃくちゃになってきました。

元々、絵の関係に行きたいと言っていたのが、突然、舞台芸術系に移ったからです。絵の関係の先生に頼んでいた推薦状が使えなくなり、新しく舞台芸術の関係の先生達の推薦状が必要になってきました。自分の提出作品も全て差し替えです。

もうこうなると、私には、訳がわからずお手上げです。大晦日にプライベートでお願いしている進路カウンセラーの先生が、やって来て、あっと言う間にこの問題を片付けました。日本人ですので、日本語で全て説明していただき、私がなにをすれば、香穂を助けることができるのか?もよく理解できました。アプリケーションも各大学、こういう傾向だと受かりやすいとか、いうのがあり、それをしっかり把握されているので、それがすぐにわかるカウンセラーさんもプロなんだな・・と感動です。 

スーパーマンが我が家にやって来たようです。プロの力を思い知りました。

香穂は今日は、学校中を走り回り、提出作品をみてもらったり、推薦状を先生から頂くという作業に終始していたようです。



よくお友達から、

「学校にもカウンセラーがいるじゃない?どうして、頼まないの?」と聞かれるのですが、

学校のカウンセラーは、どんな感じか?というと、香穂が受ける大学のうちの2校の大学の存在を知らず・・・。香穂は、空いた口が塞がらない感じでした。

わりと有名な大学だったんだけど・・。学校のカウンセラーだけにお願いしていたら、大変なことになっていたでしょう。提出書類の相談をしても、わからないだろうし・・。香穂は、一般教養もきちんとしたレベルの授業が受けれる大学というので、そういうことを考えると、舞台芸術関係というのは、大規模な総合大学にしかありません。

なのに、知らないっていうのも、すごいなー。




渡のほうは、相変わらず私が、数十マイルを運転し、学校に送り届けます。新学期の今日は、数百メートル手前でしか駐車できなかったのですが、車を止めて、降りたとたん、走り出して学校に向かい、背中のバックパック(リックサック)が渡の気持ちを表すかのようにバンバン飛び跳ねて揺れています。クラスに入ると先生の万遍の笑みとうれしいあいさつ。

渡は喘息が出始めるシーズンなので、ハーハーいいながら、リックサックを投げるように、棚にいれて、すぐに今日の課題をこなし始めています。私自身、自分の人生をふりかえってみて、ここまで、学校が嬉しかったことがあるだろうか?と思いますが、ここまではなかったなー・・・と。小学校3年から5年まで担当していただいたシンシア先生のクラスの次に楽しそうです。通学の疲れも吹っ飛んだ私は、久しぶりにGYMへと向いました。年末年始に増えた体重はなかなかもどりません。さて、今年は、減量せねばと思います。