自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

日本語補習校での最後の授業と、調子の悪い渡

最近、春だなーと感じることが多くなって来ています。私は、雨が苦手で、まっ青な空が大好きですので、お日様をみるだけで、嬉しい日々です。

仕事の書類をまとめるために、よく行くカフェの窓から見える景色がこんな感じです。

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ぼーっとしてから、仕事に取りかかっていると、お店の人が、

「割れちゃって、売り物にならないから、このビスケットあげるわ」

と言ってくださいました。それがまた大きい。

日本だったら、手の平サイズだと思うのですが・・。

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さて、今日は、香穂の通う日本語補習校が、特別授業日です。

これは、各クラスが劇のようなものを発表します。

香穂達の劇は最後でした。

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脚本を見て、覚えるのですが、香穂は日本語が苦手。脚本を作ったO君は、いつもすばらしい感想文や、知的な文章を各生徒で、人一倍、感受性も豊かです。

香穂は、台本を読んで

「O君が書くストーリーはよくできてるなー。さすがだな。けど、難しい漢字が多くて、覚えられない・・」

とこちらで生まれ育った香穂らしい感想でした。


渡と見に行ったのですが、入って着席したとたん、マイクの割れた音が・・・。聴覚が敏感な渡は、相当痛かったらしく、

もう泣きの涙の渡。

静かにしようとしてるのですが、どうしてもできない。耳が痛くて耐えれず、嗚咽を飲み込んでいますが、どうしても声が漏れてしまう。

私が

「渡、外に出よう」

と促したのですが、男の意地があるらしく、

「嫌だ。我慢する」

というので、しばらくいたのですが、どうしても泣き声が出てしまう。

小さければ、引きずってでも出せるのですが、大きくなった、渡は私の力では無理。

結局、私のほうに突っ伏して、顔をふせて、音がでないようにして、最後までがんばってその場におりました。

皆さん、うるさくて、すみませんでした。



自宅にもどってる車の中で、迷惑かけた人にごめんなさいメールを書いた渡。

相当、気にしているようです。

多くのお母さん達は、渡のことを知っていますので、皆さん我慢してくださっていました。

ありがとうござます。

さて、終わって香穂は、あわててご飯を食べて、ユーリンタウンへと行きました。

忙しい最後の高校生活です。