今朝、渡と喧嘩になりました。こういうときは、私は、自閉よりも強いこだわりで譲らない。
どこのご家庭でもそうですが、朝の時間は、戦争です。渡は常に準備がのんびり。早くしないと遅刻するというのに、のんびり準備をしています。今朝は、特にのんびりで、いつもより、30分も遅れて朝食を取ろうとする渡。
朝ご飯は、7時に食べないと学校に間に合わない・・。私は
「渡、早くしなさい。遅刻するわよ」
というと、渡は、”早くしないさい”という言葉が大嫌いなので、
"Shut up!"(黙れ!)
と私に向かって言いました。これは、悪い言葉です。
止めさせねば・・と思う私は、喧嘩してみました。
「今のはいい言葉ですか?いい行動ですか?」
と、聞いたら、
"No."
といいます。けど、私が
「じゃ、二度と言わない?」
と聞くと、絶対に、はい。とは言わない。ガンコな渡。
こういうときは、私も自閉の渡よりもガンコになって、絶対に譲りません。
車に乗ると、本を1単元よむと、iPhoneを貸してもらって、youtubeをみれる渡。
今日は、行動が悪かったこと、暴言を吐いたことを説明されて、貸してもらえません。
暴れても無理。このこだわりは、私のほうが強いので、渡もすぐにあきらめて、外を見ていました。
そのままご機嫌ナナメで、学校に到着。
学校の担任の先生も朝は戦争なので、先生には、説明せずに、受け付けのBさんにこっそり朝のことをチクった私。
相変わらず機嫌が悪い渡です。受け付けのBさんは、ニコニコしながら、
「わかったわ。担任の先生には、言っておくから。」
といわれました。
Bさんには
「今日一日、いい行動をしたら、帰りにiPhoneを貸してあげると渡には、言ってあるので、今日は、よく見ててね。」
と言いました。
渡の学校は、どんな小さなことでも子供の機嫌が悪くなったり、なにかあったりしたら、報告してください。
と言われています。ただし、朝は、担任の先生は忙しいので学校の入り口には、報告用紙があり、そこに記入して、箱にいれれば、すぐに受け付けの人が、先生の忙しい合間をぬって、手渡してくれます。
私の場合、あまり上手く英語がかけないので、受け付けのBさんにいつもお願いします。彼女なら私が時間がかかってもゆっくり聞いてくれるからです。
さて、帰りの時間。
作業療法士(OT)、言語療法士(スピーチ)、受け付けのBさん、担任の先生で、私が引き取りにくるのを待ってくれています。
その間もみんなに遊んでもらって、楽しそうに待っている渡。
私が着いたところで、各自の先生から、報告がありました。
どうも朝は、機嫌が悪く、朝の喧嘩のことを知っている担任の先生は、渡に、
「今日は、御母さんのご機嫌はどう?」
とわざと渡の機嫌と聞かず、御母さんの機嫌を聞きます。
「御母さんは、怒ってる。」
と答える渡。
「渡は御母さんが、どういうご機嫌の時が好きなの?」
と聞くと
「御母さんがHappyな時。」
「じゃ、御母さんがHappyになるようにどうすればいいか、一緒に考えましょう」
と言って、話し合ったそうです。
さて、言語療法の時間
この先生も渡の朝の件は、受け付けのBさんから聞いているし、担任の先生とも話しているので、
「渡、御母さんが、Happyだと嬉しい?」
と聞いたそうです。渡は
「うん」
と答えて、先生が
「どうしたら、happyになるかなー」
と聞いたら。
「Shut upって言わないこと。朝ご飯は、7時に食べること。」
と、担任の先生と話したことを答えていたそうです。
OTからは、
「渡は今日は、いい一日だった?いい行動をした?」
と聞かれて、今日行ったいい行動をあげさせてくれたそうです。
なので、今日は、自信満々の渡。ご機嫌もすっかりなおっています。
みんなから、いろいろ聞かれて、自分の行動を理解した渡です。
まるで、2年前のシンシア先生のクラスのようだ。
自閉の渡は、一つ嫌なことがあると、引きずる傾向があるのですが、昨年度の担任は、そういうことにあまり重きを置かない人で、渡が機嫌が悪いと、そのまま修正がきかないので、行動も悪くなり、さらに先生に怒られて、火に油・・・っていう感じでした。これは、助手の先生もそうで、揉め事があって報告しても
「へっ?そんな家のことをここで言われても・・」
って言う感じでした。なので、ずっと機嫌が悪いままで学校にいることもありました。
今年は、安心です。
帰るときはみんなに見送られて、私にしっかり謝って、ご機嫌でiPhoneを手にした渡です。よかったねぇ・・。