自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

Walk Now for Auism

きのうは自閉症のために歩こう!という自閉症の研究資金を集めるための歩く会に参加してきました。

このボードがシンシア先生なので、大喜びで参加です。

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こういうものです。このWalk now for Autism

は、千人以上の参加者が・・・・。たぶん、2000人とか、平気でいそうな数でした。

渡は、1週間前から、このWalkに参加するのを楽しみにしておりました。

理由は、小学校の時に同じクラスだったMさんという御母さん。渡は、このお母さんに恋しているほど、大好きなのです。

渡の同級生は、他校に進学してしまったため、その御母さんとも会うことが無くなっていました。

ところが、

「今日は、私も行くからね。」

というメールがMさんから舞い込み、狂喜乱舞状態の渡です。

この歩く会の2日前にテレビを見てる渡に

「渡さぁ。公文しないで、遊んでばかりしないほうが、いいんじゃない?

Mさんは、スマート(賢い)人が好きだって言ってたよ。」

と言うと、突然公文をやり始め、100ページ終了。すごすぎる。

次の日に私が、香穂に、

「すごいんだよ。渡。100ページも公文やったんだよね!」

と言うと香穂も

「あっ、それは、すごいよ。Mさんは、絶対に渡に”すごい”って言うよ!」

と言ったら、なんと、それからさらに、200ページの公文を終えた渡。

モチベーションって、大事です。(けど、あまりに単純なモチベーションで....。)

さて、当日。現地に行く車の中で渡は、笑いっぱなし。

私たちのPTAチームは、55名からなるグループで、皆で同じTシャツを着て歩きます。

到着するなり、すぐにMさんを見つけたのですが、早足だった彼女は、あっという間に人ごみにかき消され・・・。自閉は、みんな歩く速度がマチマチで、一緒に歩くのは、難しい。

渡は、なんとか、歩いて、必死で、Mさんを探しています。

けど、この人ごみです。スポンサーの屋台が出ていたり、水を配っていたり、トランポリンが来ていたりで、ほとんどお祭りなので、一度見失った人は、二度と見つからない感じです。Mさん探しのために必死で歩いた渡。(渡だけは、歩く目的が違った)

見つからない。

私もスポンサーから水等を頂いたので、重くて、なかなか歩くのも大変です。

リックサックの持参を忘れたので、後悔しました。

一緒に行ったお友達が、荷物を見ていてくれるというので、彼女も子供の自閉症を座らせて、私の荷物を見てくれていたました。申し訳ない。自閉症をお祭りのような、うるさいところで、じっと座れせるって難しいんだよね。結局、他の人にも聞きまくりMさんを探していたら、座っ待っていた私の友達が、Mさんを見つけて、すぐに携帯で連絡してくれました。

どこかにも行かないように、引き止めてもらって、やっと会えた渡です。

探してる間は、会えないのでは?と、ほとんどパニックだったのですが、会うと顔も見れず、うつむいたまま、握手の手だけ差し伸べています。私は、ほっとしました。これがもし会えなかったら、今日は、一日暗~い渡だったと思います。だって300ページも公文やったんだものね。

とりあえずほっとした、きのうでした。