自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

大学受験の口頭試験に本日午後から向います。

今日の午後から、LAに向います。香穂の受験する大学の口頭試験の為です。数校受けますが、これは、緊張ものです。

進路カウンセラーの先生に前もって、疑似テストをしていただきました。

私も出席し、一緒に聞いていたのですが、もう横にいたら、私が聞かれていないのに、香穂の答えが、とてももどかしく

やいの、やいのと文句をいい、

「ゆみちゃん、うるさい!」

と言われる始末。

だって、あんた、しっかりしてないんだもん・・・。

ほとんど喧嘩になりそうな雰囲気の中、進路カウンセラーの先生は、着々と質問してゆき、香穂の考えがよりクリアになり、人に伝えやすいような言葉になるように、考えを促し、香穂の頭で考えさせていってくれます。



例えば、

「どうしてあなたは、この大学に来たいのですか?」という問いについて香穂は

「この大学にくると、いろいろな絵の教材等を供給してもらえるから」

と答えます。私が、

「あんた、そんなん、なんぼでも、そこらへんの画材や行ったら買えるで!」

    ↑

   ##私は、怒ると完全に関西弁になってしまう・・。##

もう怒り心頭の私。



そこをカウンセラーの先生は、私を立てながら香穂に、

「お母さんのいうことも一理あるんだけど、香穂ちゃんは、どういう教材を供給してもらいたいのかな?

例えば、質は?」

すばらしい!!ここで香穂は考えて答えます

「質の悪いものは、嫌で、やはり、質がいいもの。あとは、絵以外の教養部分に置いても、レベルや質が高く、自分を高めることができる物がいいです。」

ここから、どんどん話が広がり、香穂の答えもぐんぐんと質があがってゆきます。

いわされるのでなく、自分の頭で考えさせて、答えを引き出していきます。こうして香穂の考えをまとめてゆき、

1.何を調べないといけないのか?

2.どのような事を自分はしたいのか?

3.その大学ではなにができるのか?

4.自分が挑戦したいプログラムはその大学では、なにか?

5.自分がその大学に貢献できることはなにか?

等々が話し合われてゆきます。


2時間の練習の後には、香穂の答えが

「えっ?これが我が子の答え?すごい!」

と思うような香穂の考えが、とてもわかりやすくクリアにまとまって言語になってゆきます。

2時間前のあの”アホな回答”をしてた子供はどこへ行ったの?という感じです。

すばらしい!!!プロの流儀です。

感動のリハーサルを終えました。さて本番は明日です。今日はがんばってLAに向います。



 けど、私もきのうの夜中に

「えっと・・夜にホテルで呑むビールは入れたかな?日本酒がいいかなー。おつまみは、どれくらい持っていこうかなー。

御漬け物もいれようかなー。白菜あったよなー。」

と、ごそごそと用意をしてると香穂に

「ゆみちゃん、遠足じゃないから、むこうでもお酒は買えるよ。

早く寝た方がいいんじゃないの?」

と言われてしまった....。