自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

すだちとフレスノのじろーさんとありがたい食卓

私は「すだち」が大好きです。実家の庭に大きなが木が2本あり、毎年すだちがなって、実家に居た頃は、醤油をかけていただくものは、しょうゆ+すだちで頂いておりました。

アメリカにきてからというもの、すだちを食べるチャンスがなく、もしかしたら私がアメリカに住んでいて一番困っている事はこれかも。というくらい、すだちがない生活は困ります。

ところが昨年、Facebookですだち酒を飲んでる友達を発見。聞いてみるとすだちの木を持っている人からもらったと。

すぐに問い合わせたら、すだちを頂けただけでなく、なんとすだちの植え方まで教えてくださいました。

さっそく挑戦。ところが、昨年は芽が出ず。

今年もすだちのシーズンになったので、正直に

「昨年はだめでした。」

とお話したら、また、すだちをくださるとおっしゃっていただき。優しすぎる...。

会社で話したら、開発リーダーも「すだちの育て方のお話は、聞きたい。」

と言うので一緒にお伺いすることに。土から肥料から、全て教えていただきました。

とにかく、知識と愛情がすばらしいです。植物も、知識を得、その植物をしっかり理解しないと、成長しない。あげる肥料から、温度、お日様のあたる時間、土の成分、水のあげたか、などなど。とにかく手をかけてあ。、あとはのびのび、っていう感じでなんだか子育てみたいです。

渡が巣立って私がどこかに終の住処をみつけたら、ぜひぜひ勉強会をシリーズでして頂きたい。庭にすだちを植えたいし、ゆずも植えたい。

さて、今年こそ、すだちの芽を出さないと。

さてこの宝石のようなすだちで何で食べるかなーと考えていたら、お友達がじろーさんというフレスノで農業を営む方を教えてくださり。シリコンバレーにもいらっしゃるというので、お会いして、そこで野菜を分けていただきました。とにかく、すごかった。

なつめは甘いし、梨も甘いし。野菜はしっかり土の力を吸い上げて、お日様をうけて、むちゃくちゃおいしい。

食卓にあがったものは、

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シンプルなんだけど、まったく味が違いました。

普通の食卓ですが、おいしい。食べたものは、

  • じろーさんの白菜と豚肉の炒め物。
  • じろーさんのきのこをつかって、自家製の味噌でつくったみそ汁
  • じろーさんのたかなの塩漬け(塩はバリのクサンバの塩)
  • 頂いたすだちとおじゃこ(たかなと混ぜてたべると止まらない。)
  • 数ヶ月前、お友達が庭にできた梅をわざわざ会社までもってきてくれたので、自宅でつけた梅(お友達に感謝です。おいしくできました)
  • ファーマーズマーケットのトマト
  • ここまできたら酔鯨
  • デザートは、じろーさんのなつめ、なし、もも

です。こんな贅沢な食事があるんだろうか??

じろーさんは、フレスノという街で農業を営んでおられます。すごくおだやかな、おとなしい、それでいて、ひだまりのような方です。

日本人が長い間、アメリカで農業を営む、というのには非常に強い意志が必要ですし、語り尽くせない様な苦労も多々あったと思われます。そういう「野菜で生きて行く」というより、「野菜とともに生きて行く」という方が作ったお野菜には、すごく気持ちというか魂がはいりますから、味も全く違います。本当に調べ尽くされたという感じで、これでもか!というくらい甘くて、新鮮で、おいしい野菜でした。とにかく食べると止まらない。

どうしよう...。じろーさん、もうスーパーのお野菜は当然ですが、ファーマーズマーケットのお野菜でさえ、食べにくくなっっちゃうよぉ。

シリコンバレー日本食はなんでも手にはいりますが、ここまで新鮮でおいしい和食のお野菜ははじめて。

アメリカに住む日本人の方達の優しさとすごいがんばりのお陰で、おいしい食卓をかこめた今日でした。

皆様、ありがとうございます。ごちそうさまでした!!