自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

銃について思った事

今回のコネッカット州の銃乱射事件。思う事はいっぱいあります。こんな悲しい事件はあってはいけない事です。

この事件の日はカリフォルニアの半分の部分を運転して縦断していた私。子どもが事件に巻き込まれるニュースが一番苦手な私は、どこにいっても目に入る半旗に涙があふれてしかたがなかったです。この事件に関しては後ほどまた意見をあげます。今は事件のことを書こうとすると、また涙が出て文字がかけない。

なので、今回は、銃社会を私が身近に感じる例を上げて行きます。

シリコンバレーでも日本人の人たちと話していると銃社会だということは忘れるほどだけど、アメリカ人の友達などと話していると、本当にアメリカは銃社会なんだ、と思う事がよくある。

娘の中学、高校では、毎年、銃を持った人が学校に入って来たことを想定して本物の警察官が複数やって来て訓練します。日本の学校で刃物を持った人が入って来たらどうするか?という訓練はどれくらいの学校が行っているのだろうか?

他には、今年はシリコンバレーでは、自閉症のお母さんが、重度自閉症の息子さんの成人以降の行き場所がなくなり、どんどん症状が重くなる彼との生活に疲れ果てて、撃ち殺したとても悲しい事件があった。これらの事件をうけて、すぐに自閉症のお母さんやそのサポートグループがお母さん達の悩みに耳を傾けて、サポートする会が作られました。

さらに私の友達はアパートの他の部屋で彼氏が銃をもったまま彼女を人質に立てこもり、避難命令が出たけど、子どもが避難するのに大変困った話とかそういう事などは普段の会話に出てくる。

遠くに住む友達でも銃を身近なもの、生活で必要なものとして暮らしている人は居る。彼は田舎に住んでいる。話をしていても、私が

シリコンバレーもそんなに都会じゃないよ。庭にアライグマ(Raccoon)がでてきたよ。かわいいよ。」

と言うと、

「ゆみ、アライグマは、ウィルスや病気などを運ぶので、撃て。普段から撃ってないと、クマやマウンテンライオンが出たときにうまく撃てないぞ。子ども達を守るためには、普段から銃の練習が大事。」

と真面目に言われた。

彼はプロのスポーツ選手で、引退して都会から少し離れたところに住んでいるのだけど、それだけ体力も力がある人でも、日頃から子どもの健康を害するような動物は撃つという銃に頼った生活をしている。

驚いたけど、シリコンバレーでもマウンテンライオンが一般家庭の庭にでてきたので、警察が撃ち殺したというニュースも先日ありました。さらに鹿などは普通に見ますが、鹿は一頭600kgもあります。もしこれらが、繁殖期などで発情して、自分の子どもが小さくて、

「鹿だ!かわいいー。」

近寄ってしまったら?蹴って来たり子どもに乗って来た時にどうやって子どもを守るのだろう?とは考えます。

私が最近、銃についての話をしたのは会社に泥棒が入ったとき。被害届で一番最初に書かないといけないところは、

フードスタンプ(貧困などで食料の補助をうけるチケットのようなもの)を盗まれていないか?」と「銃は盗まれていないか?」の2つだった。

私は銃を擁護するつもりはないし、一生触る事もないでしょう。けど、近くのスポーツショップに

ランニングシューズや、ウエアを買いにいけば店内に銃は普通に置いてあるし、いつも見ています。銃はアメリカ社会には非常に身近なところに根付いています。服部君の御両親がおっしゃっていますが、銃の規制は勧めるべきであると思う。それも迅速にしかも非常に丁寧に。→「銃放置すれば、米国崩れる」 銃乱射で服部君の母

日曜日はメモリアルサービスがコネチカット州Newtownであります。私もろうそくをつけ犠牲になった方々の御冥福を祈ろうと思っています。

追記....ハーレム在住のジャーナリストの堂本かおるさんが今回の銃事件について書かれておられます。ハーレムの銃の現状もあります。考えさせられる記事です。ご一読くださいませ。

リンクはこちらです。→ハーレムジャーナル