自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

読んだ本

筋腫の手術で寝込んでから読んだ本です。

ヘタリア Axis Powers

ヘタリア Axis Powers

ヘタリア 2―Axis Powers (2) (BIRZ EXTRA)

ヘタリア 2―Axis Powers (2) (BIRZ EXTRA)

上記2冊は娘に勧められて読みました。漫画はあまり読まないのですが、術後に難しい本を読むと、痛みが増すかもよ。という彼女の配慮です。それに、世界史苦手、近代史苦手の私は、学生時代も歴史は明治維新で止まってしまっています。

それ以上は授業で習わなかった私は、歴史の先生の丁寧な授業のおかげで、

「時間がないから。」

という理由だった気がする・・。

これは、世界の動きに興味を持つきっかけになる漫画だなーと思ったので、ここにあげました。

世界史が苦手なお子さんをお持ちのお母さんは、ここから入るのがいいかもしれません。お子さんに読ませてみてあげてください。

各国が人物になって書かれていますが、人種のるつぼに住む私は

「結構当たってる」

とも思ってみてクスって笑っています。

けど、それなりに難しかったよ。私には・・。



次に平岩弓枝 著 御宿かわせみ シリーズ

鬼女の花摘み―御宿かわせみ

鬼女の花摘み―御宿かわせみ

御宿かわせみ (33) 小判商人 (文春文庫)

御宿かわせみ (33) 小判商人 (文春文庫)

御宿かわせみ (34) 浮かれ黄蝶 (文春文庫)

御宿かわせみ (34) 浮かれ黄蝶 (文春文庫)

御宿かわせみシリーズは大好きで、よく読んでおりました。今回は、お友達がわざわざ日本からお見舞いで送ってくれました。幕末ものが好きな私ですが、この本は、江戸の庶民の生活が綺麗に書かれていること。心がほっとすること。人を思いやるってこういことなんだろうなーと思いながら読めます。夫婦の絆、人との絆のすごさを感じます。術後の動かない体でイライラしそうになる前に、この本を読むことは、私にとっては、すごくストレス発散ですし、気持ちが暖かくなるというのは、いいもんです。ちょっと「寂しいな」とか、「忙しいな」思った時に読まれるといいかも。

この本とは別の話ですが、江戸時代にも発達障がい者は居た。と、文献で読んだことがありました。古典落語にも「強度の天然」というので、ありますね。「金明竹」というお題目の落語もそれをもじったような気がします。

ではどうやって生きていたか?というのは、やはり長屋制度、町の寄り合い制度で団結した地域社会が助けていたそうです。

定職に付きにくい人たちや子供たちに、その子ができるようなお仕事をまかして、ちょっとしたお駄賃をあげる。そういう文化があったようですね。たとえば、ちょっとした配達のお仕事等です。雨がふってきそうな時に、働いているご主人の職場に傘を持って行ってもらうとか・・。そういう細かい事で困ることって日常で多い時代だったようですね。

発達障がいのある子供さんや大人は、周りの支援も必要ですが、その子どもたちの持っている能力を皆でどうやって社会に役立てるか?というのも考える文化があったのでしょう。発達障がいの子供が社会で共存するこが可能だったんだろうなと思える庶民の生活が良く書かれた平岩弓枝氏の御宿シリーズです。



さて本に戻して・・。

術後すぐに読んだ本。

恋に似た気分 (角川文庫)

恋に似た気分 (角川文庫)

君に話した言葉

君に話した言葉

術後すぐに、なぜ北川悦吏子さんの本なの?となりますが、別に

「術後、元気な体になって、かっこいい彼氏をつくるぞ!」とおもった訳ではなく。

彼女のエッセイは、たぶん、感じたまま、そのまんま。を書いている気がするからです。

こういう術後すぐのモルヒネに効いた体には、感じたまんまのことをそのまんま言葉にしてる本のほうが読んでて、脳を多く使わず気持ちの動きだけ読める本は、「むっ!」とする必要もなく・・。すとんとおちて、すっと普通に痛い現実から逃れられるので、この本を選びました。


あと、最後に読んだ、ちょっと残念だった本。

だれも教えなかった料理のコツ

だれも教えなかった料理のコツ

これは、本当に良く出来た本です。が、筑摩書房の編集の方は、この本を使って、料理をされたことがないのでは?と思いました。

編集の都合上だと思いますが、写真がところどころにまとめて載ってあって、このレシピは、57ページ、この写真のレシピは、150ページみたいな感じで、書いてあります。本をパタン、パタンと閉じたり開いたりせねばなりません。

これだったら、ちょっと手間ですが、写真の隣のページにレシピを書いた方が見やすいに決まっている。

それが大変だったら、本の厚みを半分にし、手間でもレシピの横に写真にして、第1巻、第2巻に分けたほうが、見やすいと思いました。

けど内容は抜群。読んでてわくわくしました。料理本でこれだけわくわくするものは、すくないと思う。

著者のHPは、こちらです。

以上が寝込んでから読んだ本の感想でした!