自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

歯医者にいく渡とネックレス

渡の大好きな小児歯医者の日です。昔は歯医者が大嫌いで、もうそれはそれは大変な日々でした。

けど、今の歯医者さんにいって、大好きになりました。


昨年度は、虫歯があったのです。ところが、今回は、虫歯なしです。というのは、昨年度通っていた学校は、お昼ご飯の後に歯磨きをさせてほしいという親の意見が通らずそのままだったのですが、今年の学校に通ってから、ご飯がおわると、ひげそり、歯磨き、レオドラントの身辺衛生の時間があり、綺麗にしてくださるのでとても助かります。


今回も無事に歯石をとり、終わってからが最高でした。歯医者が終わった子供は、ステッカーをもらえるのですが、渡はトーマスのステッカーがほしい。それも2枚欲しい。頂いたステッカーを自分の手に張ると訴えている渡。看護婦さんに2枚ステッカーをもらうために

「僕は、2つ手がある」

と説明しています。たしかに・・これだと2枚渡さなといけない訳で・・・。

2枚ステッカーをもらった渡は、大喜び。


さらに、おもちゃのネックレスもほしいといって訴えています。無事にネックレスを頂き、自分の首にかけていた渡。

男の子なのに、こんなのがほしいのね。困ったなぁ・・。

と思っていたのですが、帰宅するなり体調の悪い香穂のところへいって、そのネックレスを外し、香穂の首に無言でかけています。

なんだー香穂にお土産だったのね。


最近香穂が大学に行くことを理解し、絶対に喧嘩をしない渡。アメなどを外でいただいてきても、必ず香穂の分も頂いて帰ってきます。

やっとお姉ちゃんへの思いやりを示せるようなった渡ですが、もうあと数ヶ月でお別れだね。

大学には、マメに会いにいこうね。


ネックレスをいただいた香穂は、

「○○レストランの○○を食べたい。」

というので、食べに行きました。そこへもそのネックレスをしてでかけました。高校4年生の子供が、おもちゃのネックレスっておかしいかもしれないけど、これは香穂の勲章のようなものですね。どんなに弟がひどい行動をしても、パニックをおこしてもけっして負けずに説得し、自閉症の症状と戦い、ずっと世話をみてきた香穂です。うまく姉への愛情をしめせない渡に対しても決してくじけなかった。もう第二のお母さんのように(母より一生懸命?)子育てしていた香穂です。その香穂への渡からのプレゼントだもんね。すっごい素敵なネックレスだよ。私には、どの宝石より輝いてみえるよ。香穂、よかったね。