渡は、香穂のきのうのプロジェクトをどうしても自分の学校に持ってゆきたい。と香穂にみぶり手振りで懇願していました。えっ??いいのかな?と思ったら、香穂は、すんなり
「あっ、持っていっていいよ。もう終わったし。ちょっとまって。突然もっていくと、渡のクラスもなんのことかわからないので、渡の担任のシンシア先生にわかるようにメモ書きしてあげる」
といってました。香穂がポストイットに
「私が英語のクラスでやった自閉症のプロジェクトです。もう学校には、提出して、返ってきたので、私への返却は、いつでもいいです。汚しても大丈夫です」
と書いて、持たせていました。渡は学校に着くなり、香穂のプロジェクトをシンシア先生に自慢げに見せたそうです。シンシアはすぐに見てくれて、朝の会を渡のプレセンの時間にかえてくれたそうです。渡は、前に出て、香穂のプロジェクトだと説明して、すっごく自慢げにクラスメイト一人一人に、そのプロジェクトを見せていたそうです。シンシアも助手の先生(エイド)も見て、
「すばらしい」と誉めてくれたそうです。シンシア先生から長いホメ言葉の手紙と一緒に、香穂にプロジェクトが返ってきました。香穂も渡も喜んでいました。なんか、兄弟愛をしっかり感じたここ2日でした。