自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂のプロジェクト

先日来より、香穂が、行っていた自閉症関連の小説を読んで、その本に関するプロジェクトを出すというのが、完成し、今日、提出日で、クラス全体で、ディスカッションでした。

どういうものか?というと、本に出てくる自閉のコに絡めて、自閉症の理解されにくい行動を渡のケースとして、紹介するものです。変った行動の写真をはって、その横に行動の解説があります。

たとえば、渡は大きな音が苦手で、耳をふさぎます。

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こんな感じです。このような、かわった行動のことが、何ページにも渡ってかいてあり、ちょっとした本になっています。自閉の参考資料のようになっています。

自閉に関する発表は、香穂は、過去にも別の形で、日本人学校でもしたのですが、質問は少しはでたのですが、先生が

「あまり聞いたら、失礼だよ」

みたいな感じで打ち切られたそうで、がっかりしていました。現地校の場合、少しでも疑問に思うと、みんな、ガンガン質問してくるし、先生も止めたりはしないので、香穂は答えがいがあったそうです。どんな小さなことでも質問してくるので、おもしろい質問もあり、

「どうして、渡の解答の部分は、コンピュータの画面のようになっているの?」

とかもあったそうです。香穂は、

「渡は小さいときからコンピュータが好きで、コンピュータのタイプは、早く打つし、プログラムの書き換えなんかもしてしまう。なので、コンピュータを使って、渡が答えているのが、一番自然な感じがしたから。」

と、説明したそうです。渡は、このプロジェクトができた時点で、香穂に見させてもらっているので、もう大満足の笑みでした。香穂に対して、身振り手振りで、

「自分はこの”寝っころがって、ママのPCをつかって、ダウンロードをしてる写真”が、かっこよくて好きだ」

と言ったそうです。

香穂、無事にプロジェクトが成功してよかったね。香穂は帰ってくるなり

「あぁ。。渡がいてよかったよ。最高におもしろいプロジェクトだったし、先生にもみんなにもすごく誉められた。

ありがとう、渡!あんたが弟で、よかったよ!」と渡にもお礼をいって、渡はにっこり。

よかったね。