カリフォルニア州では、交通違反をして科された罰金が安くなることがよくあります。
なので、切符を切られたんだ~!と嘆く友達には、
「切符を切られたら、裁判所へ。」
という話をしたら、みなさん、理由がわからずに、下記の話をしたら、このことを知らない人が多かったです。
どうも、ほかの人は、切符を切られたら、そのまま小切手を切り、トラフィックスクール(Traffic School)にいく人がほとんどのようだ。えっ~!罰金は、安くしてもらえるのに、もったないという話をあちこちでしたら、たくさんの人から、問い合わせがあったので、ブログにあげることにしました。
では、お話・・。
つかまる私。
先日、我が家の近の田舎道をたらたらと車で走っていました。平日の昼下がりで、大きな道には、1台の車も走っていません。油断したのもありますが、渡に話し掛けていた私は、信号が黄色から赤に変わりかけのところへ交差点へ突っ込んでしまいました。周りには、車もなにもいなかったのですが、たまたまそこにいた白バイの人が私と目があってしまいました。(なんでこんなところに白バイがいるんだ~!)
彼も、あまりにわかりやすい違反を私がしたもので、ちょっとふきだしそうに笑ってました。
もちろん、つかまりました。切符を切られて、
「郵便が来るまで、待つように」
といわれました。そして、自宅で待つこと4週間近く。手紙がきました。
罰金は、395ドルです。(トラフィックスクールに行く場合。行かない場合は、365ドルです。
この手紙をみると、みなさんあせって、
「早くお金を払って、綺麗さっぱりしてしまおう!」と思われるようです。けど、ちょっと待った!よく手紙を読んでみましょう。
手紙には、4つの選択支があります。
1.私は、やってないという証拠があるので、提出したい。
2.罰金をはらいます。(BAIL FORFEITURE)
3.裁判所に出頭します。REQUEST COURT APPEARANCE
4.罰金を払い、トラフィックスクール(Traffic school)にいきます。
たいていの人は4番を選びます。「私は無罪だ!やっていない!」と思う人は、1番ですね。
私は、3番を選びました。3番を選んだ場合、どうするか?というと、この手紙をもって、自分の都合のいい時間に裁判所へゆきます。(もちろん裁判所の開いてる時間)予約をとる必要はありませんが、数十分待たされるので、本などをもってゆくことをお勧めします。
裁判所についたら、そこで言うこと。
裁判所で列に並んで自分の順番が来たら
「3番のrequest court appearanceを選びました。裁判所にいく日付を設定してください。通訳さんもつけてください」といって、都合のいい日にちを選びます。
問い合わせがあったので、書き足します。ここで、「減額したいので、裁判所に出たい」と言わないこと。減額をきめるのは、裁判官の仕事です。その仕事をかってに自分で行う人に対して、裁判はひらけません。罪を犯した人が、勝手に「万引き程度なので、禁固3年のところを2年にしてほしいので、裁判にしてほしい」ということが、裁判所の窓口でできないのと同じです。通訳は、無料ですので、必ずつけてもらってください。
英語に自信がある人で、法に詳しい人以外は通訳さんは、とても大事です。
で、裁判所にいく日付と時間を決めます。サインをして、アポイントメントの紙をもらって、今日は、おしまい。日付と時間が決まったら、その日は、早めに裁判所にゆくようにしてください。
指定した日に裁判所へ早めに行きます。
裁判所の法廷内では、通訳さんがいてくれて、通訳さんに名前を呼ばれますので、その人の所へいきます。
まず、係りの人が携帯をきること、法廷内で、本などを読まないこと、静かにすること、などの説明があります。
時間がくると、裁判官が入ってきます。裁判官の人が、法廷での説明をしてくれます。
自分の番が終わったら、速やかにでてゆくこと、出てゆくときに扉にあたったり、物にあたると、バツになること、罰金は、安くなるのには、下限があることなどが言われます。
私の時は、裁判官は、
「今日は、40人の裁判がこの部屋であり、残り、40分あるので、全て終わります。」
ということでした。ということは!一人にかける時間は1分以内です。今日言えることは、
「自分はやったか?やっていないか?」
と
「トラフィックスクールにいくか?いかないか?」
の2点です。
日本語などの通訳の人がいて通訳が必要なのが、一人の場合、早く済ませてくれる場合が多いそうですが、日本人が多い場合は、一番最後になるようです。その日は、通訳が必要な人が多かったので、私は、最後。
私の前の人たちは、
”Guilty ”(ギルティ:有罪です)
と言って
”Traffic school"(トラフィックスクールにゆきます)
と答えて、一人一人の裁判が、次々に終わってゆきます。
中でも一番多かったのは、
「罰金を期日までに払えないので、期日を延ばしてください」
でした。
さて、私の名前がよばれて、前にゆき、私も
"Guilty"
と答えて、裁判官が、
"~~Traffic school ~~~?"と聞いてきたので、通訳さんが、
「トラフィックスクールにゆきますか?どうしますか?」と訳してくださり、
"Traffic school"
と答えました。
そうすると、書記の人が私に紙を渡してくれました。
これで法廷内では、私の用事は、終わり。私の裁判にかかった時間は、20秒。頂いた紙に訂正された罰金が書いてあります。$100に下がっていました。お金は、その日のうちに、マネーオーダーか、現金で払います。払えない人は前もって書類にサインします。個人の小切手は、使えません。*4カードは使えますが、手数料が、12.95ドルも掛かります。
午後の裁判だったので、現金で払うために、長い長い列になっていたので、通訳さんが、近くのガソリンスタンドでマネーオーダを発行してくれるので、そこへ行って、この裁判所内においてある封筒にいれて、外から、定められたポストにいれるようにと教えてくださいました。300Mほど先にある、ガソリンスタンドにいって、マネーオダーに替えてもらい、指定のポストに投函しました。これで私の罰金は、395ドルから、
100ドルにさがり、295ドル安くなりました。
これはどういうことか?と通訳さんに聞いたら、
「司法取引の一部である」ということでした。アメリカの裁判は、90%近くが司法取引が行われていて、それと同じで、交通法規に違反だといって、チケットを切った人(警察)の意見だけきくのは、裁判はできないので、司法取引として、値段が安くなるそうです。たった20秒の裁判で、これだけお金がセーブできるということは、私は、ほかにないので、ちょっとうれしかった。
あとは、トラフィクスクールのお知らせを待つのみです。スクールのことは、後日書きます。
*1:私はこの2番の意味がわからないのですが、トラフィックスクール
に行かないけど、お金は払う、支払い方法は、奉仕のような労働で払うことも
できるというものではないか?と推測します。あくまで推測。
*2:トラフィックスクールにいくと、保険会社へレコードが残らないので、来年度の保険代が上がらない
*3:テロなどの警戒のため、裁判所は、空港並のボディチェックがあります。小型のキーフォルダーナイフなどは法廷にもってはいれませんし、ベルトをはずすことを要求されるので、あまりにブカブカのズボンをはいてゆくと、大変です。
私はスカートをはいてブラウスでいったのですが、なぜか、音がなってしまい・・。ベルトをしてるのか?ときかれたので、ブラウスをめくったら、オヘソがみえてしまい・・。正々堂々とおへそを最初からだしていれば、いいのだけど、めくってみえたオヘソというのは、見てしまったほうは、恥ずかしいらしく、係りの人が耳まで赤くなって「行っていい。」と言うのをみてしまった・・。
*4:個人の小切手も裁判所によっては、使えることも判明しました。