今日は、渡のCounty の障害児教育の公聴会がありました。
最初は、County*1のほうから、アンケートが送られてきます。それに答えて送り返すか、言いたいことがある人は、この公聴会に出ます。4年に1度あり、この意見が、カリフォルニア州に吸い上げらてゆきます。
英語が話せない人は、
通訳を要求する権利があるとアンケートには、記されています。なので、通訳を要求しました。
しかし、County側は、文句を聞くために通訳にお金払って雇う気がなかったのか、私と友達で日本語の通訳をお願いしているのに、通訳は、来なかった。ひどすぎる。しかも、どっかの学校の校長先生が、一人私たちにべったりと、くっつくことになって、最初にきた私の日本人の友達にベラベラと英語で話しかけています。
この校長先生くわせもので、私たちが発言しようとすると、自分が、説明しようとします。それに答えていたら、発言できないじゃん。(--*)
うるさいんだよっ!ところが、私は、救世主を連れて行っていたのをすっかり忘れていました。それに気がついた、元PTA会長の私の友達が
「通訳が来てないの?なんていうことなの!!あっ、けど、今日、香穂がいるじゃない!香穂、すばらしい~!」と言ってくれました。
そうです!
香穂が今回ついてきてくれたので、通訳をお願いできます。私と友達と香穂の3人で日本語で話しはじめると、私たちがいつ質問するのかも、つかめず、校長先生もお役御免状態でした。まったく!最初から、必要なかった校長先生でした。
しかし、香穂は人前で発表するのが嫌い。この公聴会は、質問ひとつひとつに意見がある人が手を上げて意見を言うという形になっていました。
香穂が一番苦手な形です。けど、香穂も弟のため、その弟のたくさんの友達のためとおもって、苦手な「手をあげて発言する」というのに、挑戦しました。
そりゃ、嫌だろうなぁ・・。思春期なのに、しらない大人たちの前で、発表する。しかもそれは、あきらかにCOUNTYに対する意見で、場も緊迫しています。
最初の質問は、
1. Parents RightをIEPの前に受け取ったか?
というものです。
これは、IEPの前に親の権利という法律が書いてある文書が送られてきます。これも母国語で読めるはずなのですが、私が渡されたのは7年前のまったく使い物にならないものです。アメリカの法律は、1年ごとに少づつかわるので、役にたちません。このことを香穂が
私たちの代弁をし、発表します。
「ここにいる2人の意見をまとめると、一人は、もらってないが、もう一人はもらった。しかし、それは、7年前のものだった。それと・・・」と息継ぎをした瞬間に
Countyのディレクターが香穂が言い終わってないのに、マイクを取り上げた。香穂、唖然。
「ダメだ。この人たち、息継ぎした瞬間にマイクを取り上げちゃう!今度は、どうやって最後まで言うか考えないと・・。」
といい、次の質問の時に
私と友達で香穂をブロックする形にしてマイクを取れないように発言させたら、完璧に最後まで言えました。すると、ここから
他の親もいろいろ意見を言い出し、場内白熱化してきました。そりゃ、そうでしょう。高校生ががんばっていってるんだから、親も感化されてきます。
最後のほうになると、私も香穂に頼ってばかりじゃいけないとおもい、手を上げて、自分でマイクを持ち、話してました。私が話した時だけ会場が笑いに包まれました。
えっ?発音が悪いからな?と思って言い直して話したら、香穂がよこから
「ゆみちゃん、*2通じてるてるよ。大丈夫だよ。」
と言われたので、安心しました。内容が、
「IEPの通訳をお願いしたら、韓国人がやってきた。私は日本語しか話せないのに、どうやって、通訳してもらえばいいのか。それなのに、学区の人は、IEPをしようと言った。」
というものだったので、みんなが、笑ったそうです。香穂いわく
「もう、そんなの、人間として、やっていい失敗じゃないよ。渡の将来を決める大事な打ち合わせに違う国の人をつれてくるって、ありえない。だから。みんな笑ったんだよ。」