香穂の学校は、8月28日(月)からスタートです。香穂の高校は、単位の取り方は、日本の大学とよく似た形です。かいつまんで言うと、自分で受けたい教科を申請します。けど、それは、クラスの定員があるので、一杯だと取れないクラスもあります。
高校は、生徒に、卒業するのに、必要単位数を提示しています。あと大学は、大学で、
「うちの大学のこの学科を受けるには、高校の時にこれだけの単位を終了していること」
というリクエストがでています。そのリクエストと高校卒業資格のリクエストは違う。なので、それを理解しながら、生徒は単位を申告しないといけません。申告して満員だったので取れませんといわれて、ボヤボヤしていると卒業時に、単位が足りず、困ったり、希望の大学に行ける成績を取っていても、リクエストされている教科の履修を忘れていれば、日本でいう、成績オール5をとっても、大学はうけれません。香穂は、昨年度、化学で、こういうことが起きました。学校側から、
「化学が一杯で、取れないので、この教科しかありません」
といわれて私も、
「へっ~!そんなモンなんだ」
とおもって、学校に交渉することもなく、healthという教科をうけていました。この教科、日本の保健体育に似ています。健康に生きるためには、どうすればいいのか?タバコは、体によくない。とか、性教育のようなこともやります。
けど話を聞いていると、どうもそんなに、人気の科目ではない。香穂も
通いはじめて、数回で、教室内の異様な雰囲気に気がついたらしい。
先生が必要以上に生徒を怖がっているし、高校は、4年生まであるのですが、3年生と4年生の先輩が多いクラスのうえにその先輩たちが、なんとなく、怖い・・・。どうも卒業単位がたりない時に取るお助け授業のイメージもある感じです。けど、香穂は半年これを受けていましたが、最終テストの日に帰ってきて、
「ゆみちゃん、私、healthのテストあんまりできなかった」
といいました。えっ?アンタ、Healthの授業は簡単だ!っていってたじゃない!と思った私は
「どうしたの?なんか、半年間、そんなに困っているようには見えなかったけど・・」
というと、テストで苦手な部分がでたという。彼女が苦手というと、性教育の部分なので、
そういうの?ときくと。
「違う。ドラックの種類を書くんだよ。スピードとかさ。マリファナとかさ。私ドラッグ嫌いだし、興味もなかったから」
たしかに。これは、まっ、できなくてもいいか・・とおもった私でした。
けど、この化学を一教科取れなかった香穂は、高校2年にすすみ、理系に進むのなら、とれていないといけない教科を在学中に全て履修できるか?という部分に黄色ランプが着き始めました。化学が取れないとわかった時点で、親と子どもで高校にゆき、カウンセラーに交渉して、ほかの化学のクラスに入れてもらわねばならなかったそうです。
さてこの申請、初日前にトラブルがあったので、明日書きます。