自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の高校の単位の申請~Part2~

香穂は、8月24日(木曜日)に新学期の教科の最終登録にいってきました。

香穂が通う高校のシステムとしては、毎年自分が履修する授業は、自分で決めます。2月に学校から、手紙をもらい、そこに自分が9月から始まる新学期に何を取るのか?を記入します。そこに親のサインをします。親がサインしているので、卒業時に単位がたりなくて、親が文句を言っても

「親のあなたも、ちゃんと”これでいい”って、サインしてるじゃない!」

となるわけです。香穂は、学校のカウンセリングと相談したのですが、カウンセリングの先生は、どうしても、取り易いクラス、空いているクラスを勧める傾向があるので、我が家の場合は、学外の進路カウンセラーに相談して、2月に提出しました。

そして、夏休みが6月中旬から、8月末まであるので、その間に学校から、

「あなたの子どもは、この単位を9月から、履修します」

という手紙が学校から送られてきます。私は、その紙をみて

「あっ~!よかった!」

と香穂が希望のコースを取れたことを安心していました。

本の学校は、本当にミスがすくない。けどここは、アメリカ。安心していいって、ことがあるわけなかった!

香穂は24日に、

「久しぶりに友達に会う」

と喜んで学校に登校しました。

そして、そこで、自分の9月からうける授業表をわたされて、驚いたそうです。なんと、2教科もまちがいがあり、うち1教科はすでに、1年の時にとり終えたもの。思いっきり文句をいって、訂正した。と言っていました。けどクラスの子どものほとんどが、1ケ所は間違いがあったという。いったいどういうスケジュールの組み方をしてるんだろう・・・。次の日。金曜日、私は用事で外出。香穂は家にいて、友達とチャットしていたら。友達は、

「学校から電話があって、私の履修する科目は、希望どおりになった。」

と言っていたそうな。電話がない(というか、彼女は、人見知りするので、家の電話にでない)香穂は、結局、土曜日になっても、どの科目が取れるのか?の最終的なものがわかりません。

知らない人と話すのが苦手な香穂がやっと電話をかけたのが、土曜。土曜日に学校はやってないよっ!ともだちから聞いた瞬間に電話に電話しなきゃ!結局、月曜日に7時に始まるゼロ ピリオド(日本語でいうと、一時間目の前の0時間目とでもいいましょうか)

をとる彼女は、それにでれるように、朝6時20分に学校に行きました。寒くてまっ暗な学校に、私も一緒にでかけてきました。バーゲンセールでもないのに、なんで、私がこんなに朝早くから、オフィスの前に並ばないといけないんだよっ。と思いながら、オフィスの人を待ちました。オフィスの人もいいかげんで、

「あっ、あなた。そのまちがった、科目のまま、教室にいけば、各先生がどうすればいいか、教えてくれるわよ」と言う。そんなこと、あるわけないじゃん!

私は香穂に

「あんたが金曜に学校に電話してれば、こんなことにならなかった!!」

と喧嘩になってしまいました。香穂も

「もう、ゆみちゃん、いいよ。終わったことを今、ここで言っても、なんにもならないから、帰って!」というので、帰宅しかけたのですが、香穂は、重い、重いトロンボーンをもって、とぼとぼとDeen(学校で生徒が困ったことがあれば、相談にのってくれる人)のところにいきました。Deenがカウンセラーに話しをしてくれて、無事に香穂の履修教科が、修正されつつあります。けど、どうしても取れない教科があり、親のサインもいるので香穂が、電話してきました。あわてて、カウンセラーの所にゆき、世界史を難しいクラスで取る予定を普通のクラスに変更したら無事に全て、希望どおりになりました。

アメリカの学校って、大変だ・・。

文句いってナンボ、自分のいま困っている状態を説明し、訴えられて、ナンボの学校です。私、高校の時は、もっとのんきに学校に行っていた気がします。大変だなぁ・・。香穂。けどその日、8時から始まる1時間目の時間、学校のオフィスは、バーゲンセールなみに生徒が並んで、自分たちの履修の訂正をしていたそうだ。大変な学校だ。