自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡の悪事~脱走編~

渡は、2歳ごろから、脱走を好んでするようになりました。

日中夜を問わず、表に出ていってしまいます。

夜中でも3時間ほど寝たら、すぐに外出です。私が寝込んでしまうと彼は、どこまででも行ってしまうので、熟睡するということは、渡に二度と会えなくなることを意味します。なので、とても浅い眠りで生きていました。この頃。サンアンドレアスという日本でいう福祉センターのような方にも相談しました。IEP Meetingでも常に渡の脱走は、話題になりました。で、いままで試みたこと。

1.もうひとつのロックをつける。

意味なかった、簡単にあけた。

2.高い位置に鍵をつける。

これも自分の体よりも、大きな椅子を引きずってきて、

上にのぼり、開けて脱走します。

3.日本の家の扉にあるチェーンの鍵をつける。

私は大工仕事が苦手なのだけど、このときばかりは、必死でつけました。

まちがってトンカチで何度も自分の指を叩きながら、チェーンのついているほうを扉に、

受口のほうを壁がわのワクの固いところに2時間かけてつけました。それをちらちらと横目でみていた渡。つけ終わって狂喜乱舞している私の横で、突然ドアのとってをつかんで、1、2、3と反動をつけて、おもいっきり引っ張った。そしたら、なんと扉は、ワクごと倒れてきて、開いた・・。高くつきました・・。

4.警報センサー

これは、4ケタの番号を寝る前にあわせます。それでOnになり、夜中にその前を通って外にいこうとするとアラームがなります。私が寝る前に番号を

合わしているのをみていた渡。番号をぬすみ、アラームをOffにして、すぐに脱走しました。

次は、番号をあわしているところを渡にみつからないようにして寝ました。それでも脱走した渡。どうしたかというと、センサーを壁から、とりはずし、センサー部分を床にふせた。

でセンサーをまたいででてゆきました。

そうすると、確かに音はならない・・。

私は、ここで寝るのをあきらめました。

彼は、サンフランシスコにある、誰も脱走できないというアルカトラズの刑務所にはいっても脱走すると思う・・・。