自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

お姉ちゃんからのプレゼント

渡がお姉ちゃんからプレゼントを送ってきてもらった。

なにかというと、ワッフルメーカー。

 

実は、渡は10歳になるまで、毎晩3時間以上寝なくて、わたしもヘロヘロでしたし、香穂もたまに起こされていて、大変でした。週末(金曜日の夜など)が特にすごかった。

渡は、昔は回転する車のタイヤを求めて家の外へと脱走を繰り返していたのでした。昼夜でもお構いなしでした。香穂も小学生や中学生の頃は大変で、土曜日は日本語補修学校があったのですが、寝てしまい国語の先生には、教科書の角で頭を叩かれたそうだ。痛そう...けど、担任の先生は、わたしが「弟が自閉症で、夜中に寝ないので、授業中に寝てしまうかもしれません。けど、そういうときは、彼女は眠れていない時で決してサボりたいわけではない」と前もってはなしてあるので、ご存知でした。

担任の先生は香穂がこっくりこっくりしだすと、よこにやってきて、耳元で、小さな声で

「香穂ちゃん、辛かったら寝てもいいのよ」

と言われて、そんなこと言われたら、返ってばっちり目がさめたそうwww

 

けど、日曜日の朝は、香穂がわたしを休ませてあげようと思ってくれていて、よく二人で、ミッキーマウスのワッフルメーカーを棚からだしてきて、二人でワッフルをやいておりました。香穂が作って焼くんだけど。渡が脱走しないように、おもりしながら焼くわけなので、なかなか大変だったと思うのだけど。

 

先日、香穂が帰省した時に、渡がその時のことを思い出して、ぼろぼろのワッフルメーカーを引っ張り出してきたそう。わたしはちょうどマラソンにでていたので、みていなかったのだけど、渡にしたら、ママがいないので、おこられなし、お姉ちゃんと二人きりで楽しかった模様。

けど、そのワッフルマシーンは、もう古くなりすぎて、ひっついてしまって、昔のように上手にできなかった。香穂は、
「渡は今は脱走しないので、簡単にうまく焼けるはずだったのになぁ....。」ということで、LAにもどってから、ディズニーオンラインストアーから購入して、自宅に送ってくれました。
渡は大喜び。わたしがせっせと焼き、渡は美味しそうに食べていました。
渡いわく、
"Looks like Kaho. But Not Kaho."
ようするに
「おねえちゃんみたいだけど、おねえちゃんではない」ということで、お姉ちゃんの方がおいしいらしい...。上記の写真にある不服そうなこの顔。
母は、ワッフルの焼き職人の首切りを言い渡されてしもた...。
まぁ、11月に帰ってきたら、思う存分焼いてもらいなー。