自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

豚と亀と腹筋と

私と渡の通う総合体育のクラス。6パックができるかも?というクラスです。

何してるの?とよく聞かれるので、ある日のメニューをあげておきます。

朝行くと、とりあえずランニング15分とストレッチが最初。

それから今日のお題目。

  • 腕立て伏せ50回
  • 腹筋50回
  • ジャンプスクワット 20回
  • 蜘蛛のように四つん這いで這う(英語でベアクローというもので、膝をつけずにあるく)を体育館の半分まで
  • なわとび100回
  • 四つん這いで這うことの仰向け版(天井をみて、四つん這いで這う)を体育館の半分まで
  • 5パウンドのボールを Vの字にすわって左右に交合に30回づつつく。
  • 腕立て30回。
  • ダッシュで体育館の反対側まで走る

これを給水と休憩などを含めて、これらをベースにした変化形が5セット(時間があれば、6セット)ほどやります。一番辛いのは、お魚の這っておよぐ「カエルアンコウ」とよばれるようなもので、手のひらの力で、体育館の端から端まで腕だけで進むもの。(下半身は力を入れずに、腕立て伏せの形にちかい感じで、下半身はひきずる)これが変化形で入る時は泣きそう。

さてこれらのメニューは、周りはどのような感じでやっているか?というと、マッチョ達は、すっごい勢いで腕立て腹筋は終了。膝をのばした四つん這いで体育館の半分まで行っています。みんな最後になるのは嫌なわけで..。みんなが終わるまで待たせてしまう&早く終わらせたい、と思うのでしょう。すごい早さです。

私と渡はもちろん最後尾になります。よーするにここで落ちこぼれ、なのですが...。ところが、私でも18歳~20歳くらいのマッチョ達より早くできる事はあり。

彼らは、なんと縄跳びが下手。

「そーいえば、アメリカの学校は、小学校から高校までで授業でやることはほとんどなかったなー。」

というのが娘の情報。

私は、小学校の朝礼で毎日飛ばされていたので、早く楽に飛ぶ飛び方はしっかりと身体が覚えています。できることなら二重とびで50回終わらせたいくらいだ。日本の朝礼が私の人生で初めて役にたった。日本すごい!

ここで一気にみんなに追いつきますが、さらに私の特技は、仰向けに四つん這いになり早く動くこと。これは、基礎トレーニングが好きな日本ではよくやらされますし、バレー部の時も自転車部の時もやってました。

仰向けになって四つん這いなんて、蜘蛛みたいにひょこひょこ前後に行けます。

一気にここで抜いてご機嫌な私。

V時型の体制で、ボールを左右に交合につく、というのも、バレーボール触ってるので、結構簡単にすごい早さで、5パウンド(2kg)のボールを早くつけます。

最後のダッシュで反対側に行く頃には、女性陣ではトップになります。ふっふっふ。日本の体育万歳です!!この歳でこんな時に役にたつとは...。

ところが、私が女性陣で、一番に終わっても、問題は渡。まずは口頭での指示を全ては理解していないので、もたもたします。渡が最後になるとみんなを待たせる事になるので、これはできない。なぜなら、みんなが待ってくれていても、渡がすべき事を理解する訳ではないからです。

なので、私は人より早く進んでも、渡のペースに合わせます。たとえば、縄跳びのところで多めに飛んで渡がくるのをまったり、ボールのところで、人の1.5倍くらいボールをついて、渡が来るのを待って、渡に指示を出します。

そうすると一番最後にはならずにすむ渡です。マッチョたちより運動する私。

なんなんだよーこれ...。

皆様からは、

そりゃ、6パックのお腹ができるしょう???

と言われますが、

できません!

きっぱり!!

できていません。だって、これだけ運動すれば、食べ物はとにかくおいしいし、夜飲むビールもそこはかとなく、うまい!!体重は順調に増えています。ショック..。

1週間に2回というのでは、6パックは無理なのかも。

けど、もしかしたら6パックが出来にくい体質なのか?と、つくづく自分の腰回りを眺めてたら、なんだか、豚を思い出してしまった。

豚かぁ….

と思ったら不安になった。

そーいえば、私は豚の腹筋って見た事ない。もしかして私って、豚???それは焦る。

焦って、6パックの腹筋がある生き物を必死で考えたけど、思いついたのは

「亀」

どう考えても、いつもばたばたしている私は、亀ではない。

えっーやっぱり6パックって無理なのかも..。私は豚なのかも..。

と思った総合体育の経過です。