自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

アメリカの大学の卒業式

香穂の卒業式当日です。アメリカでは、主に大学の卒業式のことをcommencement と言う様です。 学費が高い事で有名なこの大学。卒業生のリストも金のスタンプだし、卒業式を海が見えるスタンドで行うために、庭に特別にスタンドを設定しています。お金ありますぅ!っていう感じです。一人の学生にかけるお金が桁違いに高いという噂もあります。さらに、今年の学部の受験は、本当に競争率が高く、大学側もメリットベースのスカラーシップ(優秀な学生に返却しないでいい奨学金を出す)をほとんど出さなくても、いい学生が集まってきたそう。娘の学部は例年の10倍の倍率だったそうです。私立の学校はこれからは、売り手市場になりそうですね。というのも、UCやStateの大学が学費をあげた上に、授業を教授自身がせずに、アシスタントの人がする事が多くなってきたということもUCから生徒が流れる要因になったみたいです。娘は担当教官以外から授業を受けた事は先生が休んだ時だけだけど、教授が休む事はほとんどないので、全部教授から直接おしえてもらったし、授業が取れないということもほとんどなかったそう。これからはさらにカリフォルニアの財政難を受けながら大学を運営するUCやStateはなかなか辛い立場になっていきそうですね。

さて、会場は、こんな感じで大きな庭の上に特設会場が作られています。芝生の上にスタジアムができた感じですね。お手洗いも設置されたのですが、またこれが驚き。電車の車両のような大きさの簡易トイレが何個も設置され居ます。さらにアメリカの簡易トイレは汚いの当たり前ですが、ここは違った。

車両のようなトイレのドアをあけると何個も個室があり、そのドアがおしゃれな木の扉になってる。ホテルの化粧室が設置された感じです。入った人が驚いて出てくるのが解る。

娘たち卒業生の集合場所にも設置されていて、生徒達はみんなでのぞいて感動していたらしい。「すごいな。ありえないな!」とか。けど、そのうちの一人が

なぁ、俺たちって学生最後の会話の盛り上がりは、トイレの話ってなんだか、悲しくね?

みたいなことになり、みんなで「そうだよなぁ。」となったそうだ。

さて、お式は始まり、娘が入場してきたのですが、ちびすぎて見えない。みつけたものの、周りの生徒が背が高すぎてわかりにくい。まーよくこんなに大きな生徒の中で、生活してきたもんだ。

お式が始まって私が一番感動したのは、今回のゲストスピーカーのトムスシューズの創業者の話、Blake Mycoskieの話。この大学は毎年すごくおもしろいスピーカーを呼んでくれるので、非常に卒業式は楽しいらしいけど、今年も本当におもしろかった。彼の起業の話は明日にでもあげます。

彼のスピーチ風景。小さくて見えない...。

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大変だった事は、娘達は平地にいるので暑かったみたいですが、私達はスタジアムのような席の斜面にいたので、海からの風が非常に冷たい。体感5度くらい。娘は昨年は在校生として卒業式に出て、

暑いからねー!!覚悟してね。

と言われていたので、袖無しの服にした。もう死ぬかと思ったくらい寒かった。

そんな中、卒業生の名前が一人一人全員読み上げられて、恒例の帽子投げ。

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すごいなー。

学位を得てうれしそうな娘と記念撮影です。けど、一番嬉しいのは、卒業したら家に香穂が帰ってくる事を理解した渡かも。

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よかったねー。

ということで、無事に卒業式は終了。

お昼を食べて、ホテルに戻ってきました。

ホテルでは

卒業した実感はないんだけど、すごく疲れた。みんなファイナル試験の時に風邪ひいてるんだもん。緊張の糸が切れたんだねー。

というだけあって、疲れ果てています。すると、小さい昼寝が大嫌いな娘が昼寝してた。いやー、どんなに疲れたのか、この寝入っている娘を見ていたら解りました。

よかったねぇ。と思う私、けど、私もどっとつかれが。

明日はホテルでのんびりしてから、出発です。