自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

理系の人の図書館での行動

日本で買った漫画がえらく気に入っている私。

理系の人々 2

理系の人々 2

おなじみになってしまったうちのVoice4u開発リーダーも理系の人です。

会社で会議をしていて、ちょっとした文献が必要になってきました。リーダーはぐぐったりしていたのですが、ちょっと古い資料が必要になって来たので、図書館に行くことに。

リーダーと、近くの図書館に出かけました。リーダーは随分久しぶりに図書館に来たようです。

必要な本が見つかったので、さて、貸し出しの手続きです。なんと図書館の貸し出しの機械が新しくなっていて、下記の参考写真のように本を重ねてまとめてチェックアウトできます。

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この読み込み時間が1秒を切るか?という早さです。

リーダー、

おぉぉぉーこれはすごい!この機械のハードはどこの会社が作ってるんだろう?

と言いだしました。

私は、なんとなく「シリコンバレーの会社じゃないの?」と答えようとしたら、リーダーの次の行動が、想像を絶するものでした。

なんと、機械の後ろに周り、この機械を作っている会社の名前を見ようとしました。私はどうしていいかわからず・・。リーダーだけ機械の後ろに行くと、リーダーがヘンな人になってしまう・・と思い。とっさに私も機械の後ろに回ってしまいました。

リーダーは周りの目などまったく気にならないらしく、

おぉぉこれは○○○社が作ってるんだ!

謎が判明し、嬉々としています。

私は、機械の後ろから自分の前をみると、正面にいる貸し出し待機のラインのところの小さな男の子が目に入りました。彼は本を手にしたまま、すごく困った顔をしています。

すぐに事態を飲み込んだ私。

この子はお母さんに

自分の前の人が貸し出しの手続きを終わるまで、前に進んじゃいけないのよ。ちゃんとこの待機の線で待つのよ。

と教えられてるに違いない!という事です。

けど、彼は

貸し出しの機械の後ろに回ってしまう人たちは、貸し出しの手続きが終わったのかどうか?は、お母さんに教えてもらっていないので、どうしたらいいのか?がわからない。

と言う状況です。

あぁ・・どうしよう。彼になんて言えばいいかな?と思っていると同時に

私と男の子の目が合った。彼がすごーーーく遠慮して小声で

"Done?"(終わった?)

と私に聞きました。

そこでリーダーが自分の奇怪な行動にやっと気がつき、真っ赤な顔をして、

"I'm sorry. We are done。"(ごめんね。終わったよ)

と答えておりました。

うちのリーダーはやっぱ強者だなーと思った今日でした・・。