自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

理系の人々~Part 3~理系に最適なお土産

ここのところ、理系の人々のことを書いています。

理系の人々

理系の人々

私の周りにも多い理系ですが、理系の人々をブログにあげるようなってから、買い物してても、いろいろな場所でも、

「あっ!ゆみさん!」

と引き止められて、

「ブログ読みました。あの理系の人のことなんですが、うちの旦那も理系の人だと思うのです。よくわかりました。あの本は、どこで手にはいりますか?」

とよく言われるようになりました。だってここは理系の聖地、シリコンバレーですから、「主人が理系です。」は、当然多いと思います。

もちろんうちの開発リーダーは、理系の人です。うちの香穂は、開発リーダーが大学院にいる時からウマがあうのか、仲良くしておりました。


そんな香穂が、開発リーダーが大学院にいた頃に、自分の大学見学で、サンディエゴ大学に行きました。その時に、下記の物を大学内でみつけました。

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私は

「なんだ?このへんな落書だらけのコップ・・。」と思っていましたが、香穂が

「これ、どうしても買いたい。買ってほしい。」

と言います。それを大事そうに持ち帰り当時大学院生だった開発リーダーにお土産だ。と、渡しておりました。

開発リーダーは優しいこともあって、香穂のお土産をみて、万遍の笑み。

「ありがとう。大事に使うね。」

一体なんでこんなものがいいのか?よくわからなかった私。普通、カリフォルニアのおみやげって、大学ロゴとかの入ったTシャツとかじゃないの?と思ったのだけど・・。


しかし、どうもこれは係数*1が、書かれているらしい。と言うことが、後日の話でわかりました。

後日、開発リーダーが、香穂に言いました。

「かほちゃん、お土産ありがとう。あのマグカップを研究室で使ってるとみんながやってきて、手にとって、”あっ、この係数懐かしい。あっ、これ覚えてるよ。あぁ、これってこうだったよね。”と話が盛り上がるんだ。」

あの落書きで話が盛り上がる?????訳わからない・・。ふつうは、他人のマグカップを手にとって、盛り上がらないし・・。

まったく奥が深い理系の人々です。



そんな開発リーダーも私が

芽キャベツは、縦にボロン、ボロンと実がなる。カリフォルニアが産地だ。」

と言うと理解してもらえませんでした。なので、私は説明。

「だからさー。ぼろん、ぼろんって、縦に実がなるの。」

「すみません。ボロン、ボロンってどんな物なのか、もう少しロジックで、話してください。野菜は、ボロン、ボロンってなりません。」

私、必死。たちあがって全身を使って、ゼスチャー入りで説明です。

「だから、縦にこうなって、こうなるんだよ。ぼろんってなるの!!!モントレー近くの畑では、収穫時にそれを機械で刈り取り、ささっと実だけとってトラックの荷台に入り、枝だけが、機械の後ろに投げられて、畑にまかれるの。あれは土にかえって、肥料になるのかもしれない。」

「・・・・・・・・」

沈黙の開発リーダー。そのまま無言で”芽キャベツ”の画像でぐぐってました。

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「わかりました。この芽キャベツのなり方がゆみさんの”ボロン、ボロン”ですね」

そうです・・。

けどさーやっぱこれは、文系的には、ボロン、ボロンっていうなり方だと思う。

こんな文系相手に、日々苦労を重ねる開発リーダーが作ったVoice4uアンドロイド版は、明日リリースです!

*1:このブログを読んだ開発リーダーから、このマグカップにあるのは係数ではありません。数式です。係数とは・・と説明してくれましたが、私にとっては係数も数式も同じなんですが・・。ごめんよぉ。リーダー。