自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡の福祉関係の打ち合わせ

ここ数日、渡の福祉サービスの打ち合わせが2回ありました。それぞれ担当者が違うので2回あるのですが、16歳になった渡は、自立に向けての目標も多く、援助もいろいろ必要です。人間各自の将来はどうなるか?は、誰にもわからないことですが、渡の場合は、完全自立はできなくても、出来る限りの部分は渡が自分で出来るようになるのが、私たちの希望です。

数年前にはもめにもめ、やる気がなかったり明確な渡のゴールを理解できない(というより、理解しようとしない)ケースワーカーの人には、渡のチームから外れていただくこともあったりで、胃が痛くなるようなこともありましたが、現在の2名のケースワーカーの方たちは、渡をよく理解し私たち家族の目標も理解してくださっているので、やりやすい。ここまでたどり着くのには、山あり谷ありでした。


数年前の打ち合わせでは、理解してもらえないことが多々あったので、数ヶ月に渡り、渡の行動等の記録を詳細に記録し、グラフ化し、いつも私が目指している

「誰がみてもわかる渡のデータ。渡の進度。渡が必要なもの。」

をはじきだしました。


この頃は本当に大変でしたが、渡が本当に必要なサービスを福祉関係からもらうためには、必要な作業です。渡のレコードとしても必要です。ただ打ち合わせの時に、

「困っているんです。サービスが必要です。」

と言うだけでは、たんなる母親の愚痴とも取られかねません。福祉という公共のお金を頂き、渡に必要な援助を得るためには、数量化し、渡の欠けている部分、苦手とする部分を数値などで明示し、誰がみてもわかり納得できる

「渡が絶対に必要な福祉サービスはなにか?」

を、明確に示すことに力を注ぎました。数年かけて、このことを描き出せたことは、渡の目標を作る上でも大きな助けにもなりました。それぞれのケースワーカーというチームメンバーと一緒に歩めるしっかりとした指針にもなりましたし、絆も強くなりました。



このような経緯を経ていても、福祉サービスのカットを謳うカリフォルニア州

では、なかなか打ち合わせ前は緊張しますが、ケースワーカー人とは3日と明けずにメールで情報やニュースを頂いたりしてるので、一生懸命なのは、私の方もよくわかっています。


2回の打ち合わせは、渡の現在と将来を考えるという事を一生懸命行っていただき、終始和やかな雰囲気で、渡の問題点もしっかりと話し合えましたし、今後の課題もでました。


お二人とには、今後とも渡と私たちをよろしくとお願いして、打ち合わせが終わりました。

とりあえず、1年はしっかりとした目標も立ち、みんなでがんばって行こうという意思確認もでき、有意義な打ち合わせが終わりました。

ありがとうございました。

この打ち合わせが終わり、やっと私の夏休みは来た感じがします。けど、このお休みモードも数日。8月に入れば9月からの渡の勉強のほうの打ち合わせに入ります。進路変更した渡の勉強のゴールは、なかなか時間がかかり大変そうです。