自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

講演会をしてきました。

先日お知らせした講演会をしてきました。

渡がどうしても自分もプレセンテーションがしたいというので、最初に少しだけ日本語と英語で話しました。渡は日本語補習校には通っていないので、日本語が第二言語になり、彼にとっては、外国語です。

あと渡の苦手は声のボリューム。普通の人と話す声のボリュームとプレゼンのボリュームはちがうのですが、なかなか調節が難しい。マイクがあれば、わかるのですが、今回はありません。だけど、渡も学ぶようで、今回はお部屋中に聞こえるように話せました。

なんとこれは、会場に向う車の中で、言うことを決めて、練習なしでのプレゼンです。渡のお得意のぶっつけ本番です。

彼は、発達のエリアでは、言語が一番遅れています。その渡が、プレゼンで話すとこんな感じになります。

話した内容は下記にあります。

D


こんにちは。久保渡です。僕は、自閉症で15歳です。すきなものは、トーマスとやきそばUFOと綺麗なお姉ちゃんです。

Hello friends. My name is Wataru Kubo. I'm 15 yeras olds. I'm autistic. I like Thomas train, UFO and beautiful women.

Thank you for coming to my Mom's presentation. Please enjoy. Have a great time.

彼は、1歳の時にスタンフォード大学病院で

「一生一言も話さないという確立の高い自閉症児」

でしたので、発音もいまいちです。けど、ここまで話せればまぁ、いいかなーと思いました。

というのも、友達には

「渡君の日本語の発音は、ゆみさんの英語よりはるかに綺麗。」

と言われているので、そうだろうなと思っています。



それにしても、知らない人たちを前に初めて行った場所で思春期なのに、よく話せるなーとおもいました

香穂は

「私は無理。絶対に知らない人の前でもプレゼンは嫌。」

と言っておりました。




講演会のほうですが、診断をうけたばかりというお母様もいらしてましたし、専門家の方もいらしてました。

自閉症をまったく知らない方や、報道関係の方もいらしていて、幅広い層の来場者になりました。

とりあえず1時間講演で1時間質疑応答という形になりました。質問はまったくでないか?と思うっていたのですが、ここはアメリカですので、やはり皆様ガンガン質問されます。時間があまるかなーと思いながらひとつひとつ丁寧に答えておりました。

2時間の講演を終えたらそれなりに疲れてしまいました。香穂のリクエストの蟹を食べ、香穂がサンマテオの会社をひとつ訪問したいというので、訪問しました。

帰宅したら、7時すぎで長い一日でした。明日は、我が家でパーティです。