自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

アメリカの大学に進学するということ

先日、香穂が通う日本語補習校の高校2年生、1年生を対象に、梅田望夫さんにお話をしていただきました。*1

そのときの事が、きのうの産經新聞の1面に載っています。

大学の話で、

「いい大学をでて、大きな会社に入って安定した収入を得るんだ」

と香穂に言ったことがない私は、香穂は上記の梅田さんの言葉に

「あぁ、そうなんだ、日本人の親御さんには、そういうことを言う人もいるんだ」

ということを学んだようです。

梅田さんの話は、重みがあり、香穂も

「そうだ、そうだ!」

と思うところが多々あったようです。


うちの場合は、私が、Only oneになるといいかもね。

という考え方です。

すでに、アメリカに住み、日本語と英語を話し、弟が自閉症っていうだけでも、世界的に見ても絶対数が少ない。

なのに、みんなと一緒を求めても、そりゃあ、無理があります。

それなら、香穂がしたいことをやったほうがいいし、むしろ、香穂しかできないことをした方がいいんじゃないの?

というのが私の中にあり・・。



ところがなかなかそういう考え方を認めにくい人もいて、香穂の進路は芸術系ですが、補習校の担任の先生に

「芸術系の進路にしました。」

と懇談会で報告したら、

「そんなんで、食べていけるんですかぁぁ?」

と開口一番に言われたことが、私は、とても驚きでした。


香穂にも先生がそうおっしゃっていた。と、その話をしたら、

「へっ~!そういうふうに考えるんだ。だけど私は食べるだけの為に大学に行くわけじゃないから、別にいいよ。」

と言ってました。なかなかおもしろい進路です。

*1:余談ですが、このブログにあるジャックと渡は1才違い。前は体重を抜かれたことがあったけど、最近は、渡が体重を抜いています。最近、喘息もでてきたとか・・。重度喘息の渡はジャックの先輩になる訳ですね。人がくると興奮するのも、同じですぅ。うちの場合は、特に美女ですが。