自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

エープリールフール

エープリールフールです。渡にもウソをついていい日というのを教えるためにドラムの先生と香穂とで、

「渡、頭の後ろの髪の毛がなくなってる。」

って言ってもらってました。渡は、マジメに

"No!!!”

って言ってたので、私が

「そういう時は、ウソツキって言っていいんだよ」

って教えたら

「ウソツキ、ウソツキ」

って各自に言ってました。少しづつエープリールフールの楽しみ方を理解してきた渡です。



香穂の学校では、音楽のG先生が、やってくれました。

香穂たちの吹奏楽部は2週間後に大会に出るために、ロサンジェルスに向かいます。大会がおわったら、ディズニーランドも行けるそうです。

先生が、真剣な顔で、

「みんなに話さないといけないことがある。」

と言い、

「ここのところの全米の不景気は、みんな知ってるよね?その不景気のおかげで、僕たちが頼んだロスに行くバス会社が倒産した。いろんなバス会社に代わりに運転してくれないか?と、連絡をとったけど、あと2週間しか日程がないので、もうどのバス会社も予約が入っていて、取れない。みんな残念だけど、今回の大会は・・・」

って言ったら、香穂ともう一人の4年生の子(アメリカの高校は4年制のところが多い)が、毎年のことなので、気がついたらしく

「あぁ~!じゃ、しょーがないよな。」

って2人で大声で笑って話したそうです。そこでみんな気がつくかな?と思ったそうです。



数名は気がついたものの、やはり高校1年生は、日ごろマジメなG先生が、ウソをつくとは、思ってなかったようで、真剣に泣きそうな顔になっていた子もいて、先生があわてて

「えっ!みんなそんなに簡単に騙されないで~!!!ごめん。ごめん」

って謝ったそうです。

なかなかかわいいエープリールフールでした。