自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

スキー Part2

昨晩は、チェーンなしで、借りたコンドミニアムについたので、ニコニコの私。4WDを買った価値がありました。朝から、渡、香穂と私でスキースクールに入りました。スクールの先生には、渡は障害があるので、私が、一緒に入りたいというと、ちょっと驚いた感じでした。

「言葉は話せるのか?」とか、聞かれました。話せるけど、得意じゃないし、そんなに話さないというと、先生は怪訝顔。彼女の中には、話すか話さないか?の2つの答えしかなかったのかも・・。簡単な問いかけに答えない渡に

「耳は聞こえるのか」

と質問があり、きこえているんだけど。。と話しました。しょーがないので、かわりに、ひとつ、ひとつ、私が答えていましたが、英語がなかなか、通じない。こりゃ、渡以下です。私が付き添う意味がないとおもった先生は、ちょっと不安顔でした。様子をみていた香穂が、

すぐに通訳してくれて、つうじる感じでした。

たぶん、このスキー場では、グループレッスンで、障害児がはいったことがないのでしょう。

そのうえ、障害児を連れて、母が通じない英語を操るのもちょっと困りもの。といった感じです。最後に香穂の年齢も聞かれて、12歳までと決められたこのクラスでは、14歳の香穂は、年齢オーバーです。そのことを指摘されましたが、香穂はしっかり、

「母は英語がわからないから。通訳のためにはいります。」

そっか・・。香穂、私の介添えのために入ったんだ。渡の世話のためじゃないのね・・。

けど、香穂がこういうと、先生は、これには、大きくうなずいていました。先生は、私の話す英語があまりにわからないので、渡の付き添いで私が入る必要性より、私の通訳で香穂が入るほうが、必要性が高いと踏んだようでした。結局、3人で渡のグループレッスンに入りました。3人でやっと一人前の私たち・・・。大丈夫なんだろうか??

それに、先生の言葉もいつも聞いてる英語と少し違う。香穂がこっそり

「たぶん、オーストラリアの人じゃないかな?」と耳打ちしてくれました。

スクールが始まると、渡はやはり先生の言うことは、ほとんど聞いていなくて、私の

「香穂についてゆきなさい」という言葉のみにしたがっていた感じでした。

このクラス、渡が一番手がかかるはずだったのですが、実はもっとすごいのがいて、7歳から、12歳のクラスなのに、9歳の姉と一緒じゃないとすべらないから・・と言う意味もあったのでしょう。なぜか、5歳の子供が紛れ込んでいたのです。これで事故などが起こったら、スキースクールは、責任がもてないので、すぐに5歳児用のクラスに入れられたのですが、うちのクラスの真横で5歳用のクラスをやっているので、5歳の子供にはお姉ちゃんが、見えるわけです。そんな環境の中、5歳の子供がスキーをするわけはなく・・。結局、そのコは、うちのクラスの近くまでやってきて、泣きまくるので、クラスが成り立たない。お姉ちゃんもかわいそうに、責任を感じて、クラスどころか、そのコのそばにいって、だ変えながらなだめています。結局、その子供は、私たちのクラスに入ってきました。学校は、10名のぐるーぷレッスンで、手がかかるので、泣いてる5歳時にまで手が回らず、なぜか、私にぴったりの5歳児のスキーを見ることになりました。私は、その子供の世話をして、クラスは終わり。

渡はあまり見れず・・・。けど、それなりに、みんなについていったので、よしとすることにしました。最後まで、パニックも起こさず、2時間のクラスをうけとおした渡は、成長したなぁ・・と思いました。