自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

グーグル検索のような日

id:michikaifuさんが家事と「グーグル検索」が似ているというブログをあげておられましたが、我が家は、今日は、googleとYahooの検索が一気に行われるような感じでした。

というのは、今日、昼にお友達と障害児教育の情報交換をかねて食事をしていたのですが、そこへ香穂の電話が・・・。

「ゆみちゃんさー。今、音楽の先生のところにいるんだけどさー。今日、学区の第一席(リーダー)を決める大会があって、私は出ないって言ったんだけど、どうしても出てほしいって言うので、会場に送っていけるかを聞きたくて電話したんだけど。先生は、絶対に出ないといけないって言うんだけど、夕方送って行ける?」

というお達しが・・。断れる余地がないように、話をもってゆく香穂。

香穂の音楽の先生は、計画を練って前もって準備するのがあまり得意ではない。

私が察するところ、香穂の学校はトロンボーンの生徒が少なく、うちの学校から代表を出すのを忘れていたのでは?と思われます。



今日の夕飯は、和食の煮物だったのですが、これは、もう無理だということがわかりました。

あわてて、渡のディケアを断り、送迎車を出してくれる会社に電話します(これが、福祉関係は、今、人材が足りないので、電話は、待たされる、待たされる・・・)公文の日でもあるので、公文を学校終了すぐに行けるように前に持って来て、いつもは歩いて帰ってくる香穂を、お迎えに。夕方すべき仕事を深夜にまわすようにします。

香穂の大会は、夕方から数時間というのでご飯も食べさせねばなりません。

食べさせる時間がないので、近くのレストランで早くご飯が出るところを探し出します。会場の距離、(なんと我が家から、対角線上で一番遠い位置にある学校です。とほほ・・。)道順を調べて、時間を逆算し、すっかり運転手になって、

「今日も東京ー名古屋間を走ってるなー。」と思いつつ、香穂をやっとの思いで、大会へ。




「いつおわるか、わかんないんだよねー。先生に聞いたんだけど、先生も会場に行かないとわかんないってさ。」

ってのんきに言う香穂。

待つこと2時間。その間も渡に宿題をさせて、本読みをし、今日学校から頂いた手紙を読みます。先生との連絡帳に記入し、なんでこんなことをバケツをヒックリ化した大雨の中で車の中でやってるのか?とも思いつつ、けど滑稽なくらい母親は、必死。

周りも暗いので、あぶなく、終わったら電話してねーっていう訳にもいきません。渡は、明日、忘れ物なく、学校に届けなければいけないのです。



出て来た香穂に

「どうだった?」

って聞いたら、

「う~~ん・・・あんまりうまくいかなかったなー。」

と言われると上記のようなGoogle検索の数時間を過ごした私は、頭にもくる訳ですが、それも香穂のせいではない訳で、まったくもって、家庭の運営は、大変だ。これだけ必死で動き回っても、家庭の運営は我が家の場合、留守がちなパパの背中ではなく、私一人の肩に全てかかってるので、これだけうまく立ち回れても、そんなことは誰も知らないし、誰も褒めもしないし、感動もしない訳です。

上記のことは、

「これで完璧。大丈夫!!」

と、自信をもって、リリースした製品に、不具合が見つかって、走り回る感じに似てるなーと思った私でした。