自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡が日本語教師に???

香穂がポツポツと、私が講演会で日本に言ってる間の留守宅での話をしてくれました。香穂いわく、

「ねぇ、ゆみちゃん、知ってる?渡って、日本語教えてるんだよ。」

「???渡が、日本語を教えてる?」

とっても不思議です。渡が、一番苦手な分野は、言語。読むことはできても、会話の内容を理解し、会話をきちんと成立させることができない。教えるとなれば、会話が成立しないと難しい訳です。

「ゆみちゃんが、いない間、渡は、また教えてたんだよ。」

「??????ねぇ、それ。私に隠れてやってる訳?」

「うん。そうだと思う」

いったいどこの誰が、私に隠れて、渡から、日本語を教えてもらっているのか?とっても不思議です。

「どうやって、教えるところまで行ったの?」

「ゆみちゃんが居ないんだから、車がないので、歩いて行くに決まってるじゃん。」

「どこまで?」と私が聞くと、香穂が、

「行ってみたい?行く?」というので、

「行く行く。行ってみたい!!!!」

と言って香穂と渡と一緒に歩いて日本語教育現場に行くことになりました。



歩くこと20分。ついた先は、Petcoです。

渡は一直線に生徒の所に。

渡の生徒は、この子。

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何ともまぁ、はた迷惑な。

最近、渡は、Parrot,Parrot(オウム)と口走るので、なにかと思っていたら、そういうことだったのね。

けど、渡が、近くに行くとなんとなく近寄ってくるオウム。

必死で

「こんにちは」

機関車トーマス

と教えています。最初は、近よって、聞いていたオウムも、

あまりのしつこさに最後には、羽を広げて威嚇しました。

さすがにオウムももう少し上級な日本語を教えて欲しかったらしい。


香穂に

「ねぇ、あのオウム、一度でも話した事あるの?」

「話す訳ないよ。だって、先生が渡だよ。もう少し日本語うまくなってから、教えるべきだよ。」

と言っていたけど、そういう問題じゃない気がする。オウムさん、ご苦労様でした。

このオウム700ドルだそうです。生徒の方が、大物の気がするのは、私だけだろうか、、、、。