自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

歯医者当日

さて、歯医者当日です。

朝は、きちんと起きて、ご飯も無事に食べれた渡。時計が、8時半を打ったら、

"No more Drink.No more eat."

と言って、もう何も飲もうとも食べようともしませんでした。

歯医者では、いつもの看護婦さん(自閉に慣れているアジア系の女性)が、

いなかった&担当の看護婦さんが渡の好みじゃなかった!

その上、渡は、

「今日は、レントゲンもとらないし、いつものように、検診じゃない」

と気が付いています。

これは大変。さて、どうするのか?と心配してました。

今日は、麻酔注射も使うので、これは、耐えれるか?と、心配になりました。

さて、最初に笑気ガスを使います。

こんな感じになります。

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5歳の時に治療をしたことがあり、その時の痛みを思い出している渡は、

とても神経質になっていましたが、写真のように

リラックス。すばらしい。

注射は、2本打つのですが、1本のところで、お医者さんに、」

"You did good job. Wata go back home"

と訴えていました。渡に誉められた、お医者さんって、いったい。

痛いので、少しイライラしてきている渡。

えっ~!怒るのか。と思いきや先生が

「渡は、かっこいい。頭がいい。帰りは、どこによるのか。ハーキュリーみたいだ。」

等々、まぁよくぞこれだけほめ言葉があるもんだ!と思うくらい、言葉を掛けてくれて、なんとか耐えています。

痛さを我慢している渡は強く手をにぎりしめたい。

私たちが、痛さを我慢するときに服等を握り締めるようにしたい訳です。

けど、人を強く握っては、いけない。

というのを教えられているので、

混乱している渡は、自分のズボンを握り締めることもできなくなっています。

しょーがないので、私が手を握って、

「渡、今だけは、ママの手をぎゅーって、握ってもいいよ」

と言ったら、最初やりかけたものの、

「ママ、痛い。」

といって、止めてしまいました。

結局、先生に誉められて、渡が好きな”自閉になれている看護婦さん”も

渡が治療していることに気がつき、やってきてくれました。

これで、渡もほっとして、最後まで、治療をうけました。

最後まで、私が治療をしてもらうときより、静かに全ての治療が終わった渡。

成長したね。