自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

プールでのこと

渡の学校は6月17日から夏休み。渡は7月から夏の学校があります。

休みの間、私たち家族は近くのプールの会員なので渡を連れて、プールにゆきます。ここはメンバー制なので、みんなが渡を知っています。なので、落ち着いてあそばせることができるのですが、今日は、新顔の「活発男の子グループ5人」が、

ゴム製のロケットの形をしたおもちゃをプールに沈ませて取り合いをして、遊んでいます。

このロケット、渡は、大好きで、一番に遊びに加わろうとしました。

けど、この「活発5人組」は、しばらくして、どうも<単純なことが渡は理解できない>と気がついたようで、投げる振りをして、ロケットを後ろに隠して、「ソラ!あそこにあるぜ」と指を指せば、渡が、もぐってそこまで拾いに行くことに気がつきた。で、渡に何度かもぐらせて、みんなで笑うということをしていました。私は、いいにいこうかな?と思ったのですが。私が常に渡のそばにいてあげることはできないので、渡も学習すべきだと思ってみていたら、どうも3回目に

「ウソ」だということが渡にもわかり、渡は、もぐらなくなりました。それから、また普通に遊びが始まり、今度はなんとかロケットを手にいれた渡。(渡はエラ呼吸では?と思うくらい、もぐりは得意なので)そこで5人組が怒り出し、無理やり、渡から取り上げようとしました。自閉症から、無理やりものを取るというのは、コンクリートをはがすより難しいこと。

なかなかとりあげることができず、プール内で、騒ぎになったところでお母さんが気が付きました。お母さんは、なんと、私の横で赤ちゃんを泳がしていた人で子供たちに怒鳴りまくったあとに

「あの子供はあなたのお子さん?」と聞いていたので、「そうなのよ。自閉症なんだけど、どうもお兄ちゃんのグループに入りたいみたいのでみてたの」と話しました。

私も英語がうまくできないので伝えるのに、必死。

お母さんは、一人のボスの子をすごく怒って、

「自分一人のおもちゃじゃないんだから」といってました。

で、母親にいわれて、また普通に遊び始めたけど、自分だけ怒られた彼は納得がゆかず、渡を無視してました。これじゃダメだ・・。渡のおかげで自分は怒られたと思っているにちがいない。どうにか、縁をつなげないと。。と必死だった私。大量にもってきていた、氷のアイスクリームを(こちらで5円もしないで売ってるもの)をみんなにくばった私。、最後までふてくされていた、ボス格の男のコは、「いらない」といっていたけど、私の

「ピンク色か紫いろのどちらのアイスがほしい?」の問いに、

「紫」と答えておいしそうに食べていました。(笑)

よかった。ほっ。

で渡に自己紹介をさせて、プールをあとにしました。さて、明日また、出かけたら、あの子たちは、いるかなぁ?ああいうコたちが、渡と遊んでくれるとありがたいのだけれど・・。とにかく、渡が興味があるあのロケットを買いにいくのが先決かも・・。