自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

アメリカの家についている、うるさい火災報知器って...。

アメリカに住んだことがある人は、割と悩んだ経験があるのでは?と思うのが、火災報知器。
天井にはりついているこれです。
キッチンにつけないといけないことになっているらしく、煙で反応して、けたたましい音が鳴り、近所の人にも聞こえるくらいのすごい勢いで火災を知らせます。
キッチンに取り付けないといけないので、我が家はシンクの近く天井にあります。この火災報知器。実はおバカなところがあって、湯気でも反応し、ビービーと耳が痛くなるような音を鳴らします。
たとえば、うどんなどゆでたものをざるにあげて、お湯を切りたい時もその湯気で反応します。
この音を早く消すためには、ウチワなどであおいで、火災報知器の周りの湯気を払うことです。
この火災報知器をうちわであおいで大きな音を消すのは我が家では、渡のお仕事です。
渡は仰ぐ団扇も決めていて、少しでもなるとすぐに走ってやってきて、すぐに仰いで火災報知器の音を切ってくれます。
先日、私がPhoのスープを作っていた時、大量の牛の骨を茹でてスープをとり、さて、スープと骨をわけるぞ!とザルにあげると、その湯気に反応して、またこの火災報知器が鳴りまくりました。
ところが渡は、イヤフォンをして、音楽を聞いていたので、イヤフォンを外すのに手間取ってしまった。
私は、長くこの火災報知器の音が鳴り続けて、ご近所の人が通報してしまったら大変なので、焦る。渡に大きな声で、
「渡!!!早くうちわであおいで!うるさいので止めて!!!ご近所の人の迷惑になるから!早く、早く!」
とお願いして、私はまだお湯を切れていなかったので、重い鍋をもって作業をつづけていたら、後ろから風を感じた。あわてて後ろを振り返ると、渡がいたずらを思いついた時のニタッと笑った顔で、私をあおいでいた。渡にとって警報機よりうるさいのは、私のこと???