朝5時に病院に向いました。お友達が車に乗せてくれて、無事に病院に到着。出血があったので、どうなるか?とおもったけど、無事にレジストを終えたら、最後の血液検査等を行います。最初に自分の言葉で何の手術をするのか?を答えろというので、答えました。
「筋腫、子宮、子宮頸部の摘出です。」
けど、この時には、専門用語も忘れていた・・・。メモを持って行くべきでした(手に書くとか)それでも身振り手振りでいったら看護婦さんも英語を話せない人に慣れているので、英語で言い直してくれます。
「そうそう、それ!」で無事終わり。
着替えも終わり、点滴も入れられて、あとは手術室に運ばれるのを待つだけです。
麻酔医がやってきて、いろいろ説明してくれます。
「僕の仕事は、あなたを安全に眠らせて手術を成功に導くことで、痛みを取り除くのも僕の仕事です。」
って言ってたような・・・・。友達が横で訳してくれたけど、ここまでくると
「ねー早くオペ室行こうよ。お腹へったし。」の私です。(私はお腹がへると我慢ができない)
きのうの夜にちょっとしたパスタしか食べなかった私。
思わず質問。
「あのー。術後に、吐き気がするって聞いたのですが、お昼ご飯食べれますか?」
「若い人では吐き気がする人がいます。」という答えでした。さらに
「もし吐き気がしたら、この病院で、最新の吐き止めの薬を点滴内にいれるので、大丈夫」(←ちょっとこの先生、お調子者だった)
「やったね!じゃ、食べれる!!」大喜びの私です、とにかくお腹が減った。
日本のように無駄毛をそったりもなにもありません。そのまんまで手術です。
私の場合、摘出手術は、お腹に4カ所穴をあけて、下部より臓器と筋腫を取り出す方法で手術が行われます。
さて、2階のオペ室に運ばれて、廊下で執刀医がくるのを待ちます。隣のおじさんは、緊張しているらしく、10分の間に3回もトイレに行かれました。その度に、看護婦さんの手伝いが要るので大変そうです。
私の執刀医は、女医ですごくシャキシャキした先生です。アメリカで医師を選ぶ時は、医師が話す言語で医者を選ぶことはあまりお勧めではありません。内科はそれでいいかもしれませんが、専門医を言語で選択すると、選択の幅が狭くなります。言語は通訳を使う等の解決はいろいろできますし、母国語の人がそうそう自分が必要な専門的な部分をアメリカで、開業してる訳ではないからです。
私の住むシリコンバレーは40%以上が英語が母国語ではないので、ほとんどの専門医は外人になれていますのでゆっくり話してくれますし、いろいろな配慮がなされますので、安心して母国語じゃない先生にでも付いてみてください。行う手術は同じですので、なるべく腕のいいキャリアのある先生を選ぶのが無難です。
私の場合は、先生のキャリアと内科の先生によくよく相談して執刀医を選びました。
話を戻して2階のオペ室に運ばれたあと、執刀医登場。
先生が、
「大丈夫?準備はできてるかしら?卵巣、卵管は残すから、更年期も無いわよ。手術がおわったら元気になるからね」
で、先生が御着替えに。
さて麻酔医がやって来て、
「点滴にお薬を入れるね。そしたら10秒でねむくなるから。」
と言われて、点滴にお薬をいれて、すぐにオペ室へ。
「わーオペ室ってなんて、キラキラしてて綺麗なんだろうー。」で
意識がなくなりました。痛い背中の注射もなにもなしです。
次に意識がもどったのは
「ゆみ、ゆみ」という声
「ゆみ・・って私じゃん!」と思い、小学校の時のまんま、
「はい!!」
と大声で必死で返事してしまった。小学校の管理教育をうけた名残はこんなところにまで出ます。
時計をみると12時前。
気分もわるくない。
看護士さんがきてくれて、回復室からだしてくれて、部屋に運んでくれました。
私が入院したところは、4人部屋でしたが、室内は私一人だけです。
しばらくすると待ちに待ったご飯です。
最初はミートローフがはこばれてきました、ところがこの看護士さん白人のADHD系じゃないか?と思われる新人で、
ご飯をおいたまま出て行ってしまった。なんだか、動きが患者さんに集中してないのです。
私は左手に点滴の針が刺されていて、動かすと痛い。右手は、心音と血圧を計るものをされているので、手が右手3本しかうごかせません。
アメリカの食事は御丁寧に、蓋がぴっちりとかぶせてあります。
どうやって食べろって言うねん!!
お友達はオペ室に入る前に帰宅してもらったので、介護の手がない私は、看護士が気が付かない人だと食べれない。泣きそうになりながら、どうしようか??
と思っていると、血圧を見に来た看護婦さんが気がつきました。
みるなり
「えっ!!これミートローフよ。術後すぐは、これだけ重いものを食べるのしんどいのじゃないのかしら?スープに変えてくるわね」といわれてミートローフとお別れです・・・。私、ミートローフ大好きなのに・・ぐすん・・・。
実は術後、薬の副作用で、大きい声が出ません。
なんだか、のどが扁桃腺炎のように痛いのです。しゃべれない為にミートローフとおさらばになった私。スープが運ばれてきました。運んでくれた看護婦さんが蓋をあけてくれました。
やったねー。優しい。
がっついて2口たべると、一気に吐き気が・・。
大変だ!!病院から借りている寝間着を汚してしまう。
あわてて、ナースコールのボタンを押すと、さっきの落ち着きがない看護士さんがきてくれましたが、アメリカタイムでゆっくりきてくれたので、到着は、私が吐いた後でした。必死であやまると、看護婦さんも加わって、2人で、なにごともなかったかのように、服を着替えさせてくれました。大変な仕事だなぁ。もうしわけない。今度は気をつけるよぉぉ。ごめんなさい。
すると、先ほどの麻酔医がやってきて、点滴の中に吐き止めの薬をいれてくれました(ヲイヲイ、いれてなかったのか。。)
スープも片付けられてしまい、私は意気消沈で、食欲も失せ・・。することもないし、全身だるいだけで大してしんどくもないので、なにしようかな?と考えているうちに、友達につれられて、子どもたちがやってきました。
iphoneで入院中の写真をとって、元気なのでみんなに送信して遊んでいます。特に、遠くはなれた両親は、心配していると思い、送ったら、文字化けしてしまい、さらに心配させてしまいました(笑)
お腹をみると傷口も目立たないように、4カ所に穴をあけて、皮膚の下でぬって、表面はバンドエイドで張ります。こうすると傷口が残らずビキニも着れるそうですが、私はビキニは着たことないのであまり関係ないのだが・・。(昔、彼氏にビキニの試着を見られて、「それここに胸があるはずなんですが・・っていうサインか?」と言われたことがありますが・・)
さて、子どもたちには、昼間のことを話してあったので、夕飯がくるまで待ってて、蓋と袋をあけてくれました。
看護士さんに
「あのー、吐かない?」ってきいたら
「吐き止めいれたし、大丈夫じゃない?スープから食べて、様子みて。」
といわれて見ました。もし吐くと渡がパニックになるので、ご飯の蓋だけあけたら帰ってねーと話してました。
食べたら大丈夫だった。うれしい。
さて、後は寝ることしかすることがないのだけど、声がでないので、ここでもVoice4uは大活躍
暑いか?寒いか?は、必ず聞いてくださるので、寒いです。を押してみました。看護士さんも超もりあがり。
よかった、この製品だして。まさか自分が病院で使うとはおもってなかったけど。
そんなこんなで夜はふけ。痛さもなにもなく、ただだるい一心で寝入った私です。