自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

~自閉症児と1800kmの旅~英検受験とディズニーランド

きのうの深夜にホテルについた私たち。興奮気味の渡は、朝5時半起床。私に諭され、再度ベッドにもぐりこみ、7時に起きました。このホテルの朝ご飯は、渡が好きなものが多く、渡もしっかり無料のご飯をいただきます。8時には、ディズニーランドに歩き始めた私たち。

メインストリート内にある総合案内で、障害児パスを発券してもらいます。

最近、いろんなパスのニーズがあるらしく、いろいろ英語で聞かれました。香穂がすべて答えていたのですが、なんか、案内の人がイマイチわたしたちのニーズがわかってないようです。

で、香穂が

「弟は、自閉症なんです」

というと、すぐに、

「あっ!列が待てないのね。わかるわ~!」

といって、長い列を待たないでいいパスをくれました。なんだ、かんだと説明するより自閉と一言いえば、よかったんだ・・。

最近自閉は私たちの住むシリコンバレーでさえも3年間に2倍と増えているので、総合案内の人も慣れてきているのかもしれない。

渡はすぐにお姫様たちと写真を取るというので、お姫様たちが写真を取ってくれるプリンセスが集まる場所へ、ディズニーランドの内を走る汽車でたどり着きました。

けど、この列・・。並ばないといけません。ここでは、障害者パスを使えないので、みんなと一緒に並びますが、渡は小さい子供の泣き声が苦手。キャキャー声も苦手です。

待ってる子供たちが、泣き出したり、叫んだりして、ほとんどパニック寸前。離れたところで香穂と待つように指示し、私が並んでやっと写真がとれる順番がやってきました。

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  やっぱり緊張して、肩があがる渡です。

眠れる森の美女の次は、2番目に好きな、シンデレラと撮影。シンデレラが渡は、言葉を話さないことを理解して、動作で腰に手を当ててと示してくれました。渡が両手を腰にあてると、なんとシンデレラが腕を組んできた。えっ~!シンデレラ。そんなことをしちゃダメだよ。渡の緊張がMAXに・・・。

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顔が引きつっています。

今日は、一番好きなビューティ(美女と野獣の美女のこと)がいなかったので、渡もがっかりだったけど、シンデレラに腕を組んでもらってご機嫌。

さて、次は、香穂も楽しめるインディジョーンズへと向かいました。朝早いので、まだ列もすいていて、ホワイトパス(障害者オアス)も使わず、乗れました。香穂と渡は気に入った乗り物に何度ものるので、このインディジョーンズ、今日の閉園までに私たちは、8回乗りました。カリブの海賊等も乗り、さてお昼です。お昼は、今回は、カリフォルニアアドベンチャーの方にも入れるチケットなので、そちらで頂くことに・・。理由は、お酒がのめることと、列を待たないでいいことです。少し待たされても、人ごみではないので、渡もストレスがすくない。二人は、パスタを頂き、私は、サラダとガーリックパンとシャンペンでのんびりしたお昼です。ディスニーランドで食事と言うとあわただしい感じがしますが、ここはのんびり。いいわぁ・・。こういうの。

食後、ここで何かに乗るか?というと、実は香穂も渡もこのパーク内には、好きな乗り物はありません。

けど、渡がここで写真を撮ると言って、しっかり撮影。

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食後は、ホテルに戻り、仮眠です。

ディズニーランドは、深夜12時までやっているので、私たちは、午後の一番人が多い時間を避けて、夜にまた遊びに行くためにいったんお休みをとります。暑いLAでは、これが、とても大事です。人ごみに長時間いると渡のパニックもおきやすくなってきます。

ホテルに帰ると香穂は、シャワーをあび、私と渡は、のんびりとすごして、30分ほど仮眠。

渡はプールへ行きたいというので、洗濯ものをもって、プールサイドへ。このホテルのプールサイドの一角に洗濯場があるので、とても助かります。

散々泳いだ渡は、納得し、部屋に帰って、軽食をとって、6時にまたディズニーランドへと向かいます。歩き回るので、ちょっと甘いものを食べて、疲れを癒そうと買ったクッキーはこれ。今日は暑いので、少し溶けかかっています。

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また、いろいろな乗り物にのり、大満足で、ホテルに11時にもどってきました。

本日の歩数。28574歩。この程度で、ふくらはぎが痛くなって、足がだるくなった私たち。やはり車社会のアメリカで生活すると、日ごろから、歩くことを心がけないと、どんどん体は軟弱化してゆきますね。