自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

大変な事件

きのうのGoogleの件を書き終え、ほっとしていると香穂が、

「おなかが減った」

と言い出しました。Googleの社員の方たちとのお話に夢中で、食べているヒマがなかったみたいです。

しょーがないので、焼きソバをつくり、それを食べている香穂の横のほうから、なぜか、

「キューキュー」という小鳥の声が・・。

香穂が大声で、

'Windy!"

と叫んだほうをみると・・。なんと我が家の猫のWindyが、巣から、落ちた鳥を捕まえて口にくわえています。私と香穂、大パニック。大声で、Windyをどなり散らすと、すぐに私の前に小鳥を置きました。小鳥は元気で、チュンチュンと鳴きますが、どうも左側の羽根が折れている。Windyがやったのか、羽根がおかしかったので、巣から、この鳥だけが、落ちて、しまったのか・・。真相はさだかでないけど、我が家の猫はたべるつもりだけは、なかったようで、他は、どこも傷がついていない。香穂いわく、

「これは、自然界でよくあることだな」

と言い出し、必死で、インターネットを操り始めました。

渡は、私と香穂が大きな声でWindyを怒ったので、Windyが鳥を捕まえて怒ったことを理解しています。けど、ウィンディが、大好きな渡は、

"Windy is right."(ウィンディは正しい行動をした)

と私たちに訴えてきます。たしかに、ネコが鳥を捕まえるのは、あたりまえのことだし、渡もそのことを理解しているようです。

そんな中、インターネットを見ていた香穂が

「明日、学校を中抜けして、ここにいく」

というので、見ると、Wildlife Center of Silicon Valleyというところでした。

とりあえず、鳥は、また地面を這うとあぶないし、さむくなるといけないので、タオルと一緒にバケツにいれて、外の高い位置におき、親鳥がいつでも餌をあげれるようにして、寝ました。

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そして、今朝。

学校にゆき、担任の先生にちょこっと授業を抜けることを話しました。

香穂が、

「ペットを飼うということは、そのペットの行動にも責任を持つことなので、うちのネコのウィンディが、野生の鳥を捕まえたので、なんとか、助けたい。できる限りのことをしたいので、中抜けさせてほしい」

と説明しました。

私は、香穂を11時に迎えにゆき、この

Wildlife Center of Silicon Valley

に向かいました。

ここはどういうところか?というと、野生のリスや、鳥、ネコなどが怪我をした場合、ここに届ければ、治療をし、野生にもどれるようにリハビリをして、リハビリ終了後、見つけた場所の3マイル以内の場所に逃がしてくれるというものです。

持参した動物のことが気になる場合は、カルテ番号をその場でくれるので、このCenterがあいてる時間にいつでも問い合わせれば、持ち込んだ動物が、現在どうなってるのか?を教えてくれます。

どんなところだろう?と思って、いってみると、こんな感じのところでした。

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中に入って、Windyが捕まえた小鳥を見せると、すぐに鳥の種類をあててくれました。

すごい!トレーニングされたボランティアの人でした。

あとは、書類に書いて、おしまい。

私は気持ちばかりの寄付をおいて、ここを後にしました。

さて、早く元気になって、カリフォルニアの大空を飛び回ってほしいものです。