自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

絵のコンテスト

渡の学校で、イヤーブック(年間の記念になる本)の表紙の絵のコンテストがあります。シンシア先生が、渡の絵をノミネートしてくれました。絵は、お世辞にも上手といえるものではなく、棒人間の絵です。

手足、胴体が棒でかかれているだけです。下にある絵のような、図。(下の絵がノミネートされているわけではないのですが)そういう人が、たくさん描かれていて、その人がすべて、カラフルな色で書かれています。私たちが感動しているのは、その配色の明るさと、書かれた全員が笑っていること。親バカ&教師バカ??の二人で、

「これは綺麗だねぇ。。。」

と感動しきり。とにかく、泣いてる絵を書かれるより笑ってる絵を書いてくれるほうが親としては、嬉しいです。

下の絵は、渡が、香穂の日本人学校の進学説明会の時に書いた絵です。

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「泣いては、いけない。叫んでもいけない。はい、笑って!」

というものです。

日本人学校の進学説明会は、渡にとっては、本当にたいくつな場所でした。静かにしないといけないし。渡は、まったく訳がわからないし、進学の説明会なので、空気は張り詰めているし。親の私でさえ、タイクツでした。

渡はよく耐えてるなぁ・・と思っていたら、こんな絵を書いて、私に渡してくれました。

実はこの絵、私が英語で行われる勉強会の時のファイルの表紙になっています。英語がまったくわからない私は、ずっと座っていると、叫びたくなるし、泣きたくなります。そうなると、この絵をみて、

「笑って。笑って」

と自分に言い聞かせています。渡でも耐えたんだから、私も英語がわからなくて、叫びたくなっても叫べませんよね。