自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

映画 マイ・エレメント Elemental を見てきました。

映画"Elemental"(邦題:マイ・エレメント)を見てきました。封切りは先々週くらいだったと思うのですが、渡はおねえちゃんと見ると言って、いつもは封切り日に見る最新作も2週間待って、おねえちゃんと一緒に見に行ってきました。わたしはストーリーとか、監督とか、何も知らず見に行きました。絵が子供向けだったので、ちょっと子供向けのストーリーかな?と思ったのですが全く違った。人間世界の人種を置き換えたとしてみると、非常にわかりやすかったです。火のグループと水のグループ、木のグループ、空気のグループに分かれて生存しているという設定。
お互いのグループには接触しないようにと言われるのだけど、主役の火のグループの女の子が、自分のグループと違う人と接触してしまい...という話です。わたしは日本からアメリカに移住して、自分の持っている文化や言語が違う場所で、障害のある子供を産み育てたわけですが、さて、ここで自分の価値とは?自分の種族に関する血はどのように受け継いてで行くのか?
という異文化の中で生きていくという問題をしっかりと描いてくれておりました。もう涙が止まりませんでした。
これは、人種というカテゴリーでくくると、感想が全く違う映画になると思います。
例えば、私たちの席の周りには、白人の方達がおりました。一つの映画のシーンの例をとって話すと、お礼をするのシーンでは「お礼」を文化として重んじるアジア人として、このすべての気持ちを込めたようなお礼の意味や重さがわかり、一気に号泣でしたが、後ろに、座った白人の方達は「あら、かわいいぃ!!」とおっしゃっていました。映画の筋書きが割としっかりしているので、わたしが知らないさまざまな国の文化も織り込まれてるはずで、わたし自身が気がつかなかった部分も多いと思います。さらに同じ日本人でも日本で生まれ育った人と、海外などの違う文化の中で生活をしてきた日本人でも感じ方がちがうと思います。さまざまな文化や子育てを織り込んだこの映画。絶対に見ておくべき映画だったと思いました。おすすめです。


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