自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

なかなかハードだった渡の誕生日

自閉症あるある...。
今日の我が家の大事件。
本日は、渡の誕生日だったのですが、渡は10ヶ月前から
「大好きなパスタ屋さんに行って、オーブンで焼いたパスタを食べて、チョコレートのケーキを食べて、DVDでXXXとXXXとXXXをもらって、Make A Wish(お誕生日のお願い事)では、
早く社会が元にもどるように、香穂に会えます様に、ってお願いして、蝋燭を吹き消す」と毎日言っておりました。1日3回とか。言い続けるお願いに、
「そうねーそうねー。そうしようね」
とテキトーに相槌をうって10ヶ月を過ごしていたのでした。
 
しかーーし!!!社会はそんなにあまくないのでした。
誕生日の本日は、実家の父のワクチン予約の日で、電話がつながらないのは、わかっているので、わたしがネットかLineから予約することに。
なので、渡の誕生会は夜じゃなく、お昼にしてもらいました。渡もおじいちゃんのワクチン予約というと、すんなりと納得。(おじいちゃんが大好きなので、おじいちゃんのためならなんでも言うこと聞く渡)
ということで、昨日の夜に、今日の仕事に差し支えないお昼休みの時間を指定してパスタ屋さんにオンラインで、誕生日会の予約(と言っても参加者は3名)終了。ケーキなども一緒にお店に全て、オンラインでオーダー。らくちんでした。
ところが本日、
「さて、そろそろ会社を出て、レストランに向かうか?」とおもったところに、わたしの携帯に店から電話が。
「あの、今日は、お昼はやってないんだよね。夜ならやってるんだけど」
「いやー。あんた、それはない!!!こっちは、10ヶ月も前から準備してるんだ!」といいそうになった。けど、どうも、ウェイトレスが確保できないそうだ。ここのところ、ウエイトレス確保が難しいシリコンバレー事情。
怒ったところで、店をあけてくれるわけではないので、すぐに電話をきって、代替案を必死で考える。けどさー。自閉症の渡が10ヶ月前から毎日、念仏を唱えるよりも真面目に唱えていたこの
「お誕生日会プラン」を今、40分前にかえたら、変化が苦手な自閉症は、大パニックじゃん!!!!
と思ったら、わたしのほうがパニックに。けど、なんとか持ち直して、渡に事情を説明し、お店の人はコロナに感染したことになってもらうことにし(ごめん、店の人。渡はだれにも、話せないからさ。すぐにわすれるし。わたしと渡だけの話だから、堪忍しといたって)ケーキはSafewayでいいか?お昼はどこかでPick Upして、会社でたべるのでいいか?といったら、
「Safe wayでお誕生日用のカップケーキがいい。お昼は、Jack In the boxで」となり、(ファーストフード万歳!)もうお昼休みの時間もどんどんせまってくるし、午後から会議はあるしで、あせりまくって、Safe Wayに渡と優しく話しながら行き(何かが気に食わなくて、パニックをおこされたら困るので)、その間に携帯から、Jack in the boxのオンラン予約。もうハンバーガーを選んでられないので、まとめて5人分くらいあるようなセットをあわてて、注文。その時に、なんとわたしのほうがパニックだったらしく、2回携帯の注文ボタンをおしてしまい。日本だとたぶん10人分のハンバーガーやタコスや、ポテトが注文されていた!!
お店までとりにいって、お昼時間に会社でパーティになりました。
はぁぁ。もう疲れ果てました。注文してしまったハンバーガーはこちらです。
昼も夜もハンバーガーなわたし。けど、渡は一度もパニックも起こさず、始終にこにことし、"Don't worry, Mom" (心配しないで。ママ)と、のたまいました。いやー、あなたに慰められたくないわ!
はー。過酷な今日が終わりを迎えつつあり、ほっとするわたし。久しぶりに大変な誕生日でした。けど、渡は最初から最後まで冷静でした....