自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ファイザーの新型コロナワクチンを接種、その後

 新型コロナワクチンを19日金曜日午後に接種して、22日月曜日の朝の様子。

すべての不快だった症状が見事に消えていた...。

接種した日は、なんとなく腕が重い。だったけど、次の日は腕が180度の方向にあがらず、前後はあがる。どうも筋肉がつっているような感じでした。体もなんとなく重かった。

私は接種した時に、なにか反応がでたら怖いので、自分でいろいろ決めていたことを土曜日と日曜日は守りました。

1. 土曜、日曜日は運動をしない。

2. 大きな判断を必要とする大事な仕事はしない

3.水をたくさん飲む。

これらは、インフルエンザ予防接種の時もわりと守っていることで、まー。あとからなにか問題が出た時にxxxをしたからだ、といわれるのが無駄だし一番おもしろくないので。

結局、月曜日は完全にいつもと同じ感じで、腕の痛みもなくなり、元気でした。なので、2日間の大人しくする期間を終え、本日から運動。走ってみました。

大丈夫でした。

新型コロナのワクチンを打ってから体の変化ばかり注目していて、精神的なことをなにも書きませんでしたが、こちらのほうがすごい変化でした。

 

私は、そんなに新型コロナに対してクレージーな恐怖感も持っていなかったし、普通にマスクもして、人にもあわず、手も綺麗に洗っていたら、移らないだろうと思っていました。なので、

「私の精神は普通だ!」と思っていたのですが、打った途端、想像しなかった安堵感が自分の中にひろがりました。1年間ずーっと重い荷物を背負って山をのぼっていて、その荷物をどさっと降ろしたような、そんな感覚にもなりました。

 

自閉症の息子の介護者でもある私は、もしコロナになってしまったら、息子に移る可能性は非常に高いです。自閉症の人が新型コロナに罹患し、発症すると助かる確率は普通の人よりはるかに低いので(寒い、痛い、しんどいなどの症状を確実に伝えられないし、付き添いができない)、看護師さんたちも、言葉が通じない&話してくれない分、どうしても勘や手探りでの手当てになるのだろうなとおもいます。

私自身ももし、息子に移して息子が死んでしまったら、一生後悔するなーと思っていました。息子は喘息持ちですし。

さらに私がコロナになったら、息子をみてくれる人は、今はいません。今は介護職の人たちが新型コロナを怖がって離職し、人材が思いっきり不足しているからです。私自身も誰もみてくれません。

なので、すごく気をつけて生活していました。服も毎日洗っていましたし。

とりあえず、私自身がコロナになるということはなくなったので、息子も介護者を新型コロナで突然失うということは、今の時点では、逃れたということです。

そう思ったら、どっと疲れが出てきました。

 

生活自体はなにもかわらず、あいあわらず人には会わないし、マスクもはずしません。

けど、変わったことは、旅行などの遊びの計画をたてれることです。

安全と言われる場所でも、やはり怖かったので、息子をつれていけなかったし、人がいるところに息子をつれていくのは怖くてできませんでした。

ここ1年で行った遊び場というと、この辺りでは一番広いといわれるサンフランシスコの動物園だけです。

気分転換にホテルにも泊まりにいきましたが、ホテルのなかにずっといただけだったけど、自宅からは逃避できたので、気分転換でよかったかなという感じです。

 

「コロナの症状がでてしまうという恐怖」からは逃れられた私の精神的なリラックス度合いっていうのは、はんぱないです。精神的にもすごく疲れていたんだなーというのがよくわかりました。よく眠れるようにもなりました。快適、快適と毎日口ずさんでしまいます。

新型コロナは症状が出ていない人の精神まで蝕むといわれておりましたが、本当にその通りでした。体感しました。精神面は大丈夫だと思っていた自分が、こんなに疲れていたんだということもワクチン接種で初めてわかりました。清々しい毎日でございます。

さて2回目は来月。どうなることやら。