自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

理系の人が運転していて、眠くなったらどうするか?

最近、遠出が多く、開発リーダーと一緒にいくのですが、問題は運転中に眠くなってくる事。一回に走る距離が、東京ー大阪間くらいだったりするので、眠くなります。

そうなると交代するのですが、前回、リーダーは、私と運転を代わってすぐに眠くなってきた。

ゆみさん、なにか話してください。あっ!そうだ。ゆみさん、絵本とか子供に読んだって言ってましたよね?どういう本を読んでいたんですか?そういう絵本のストーリーでもいいですから話してください。

と言うので、モチモチの木や、手袋を買いに、の話をしたのですが、開発リーダーはさらに睡魔におそわれる。突然リーダーは

子供って、その話の何がおもしろいんでしょうか?

いやぁぁ。。何がっていわれても..。なんとなく、開発リーダーは私が好きな純日本的な話は好きじゃないんだと思い、絵姿女房の話を次にしてはいけない事を理解した私。

なので、ぞうの卵の卵焼きってしってる?と話そうとしたら、一気に

「像は卵を産まないので、そのあり得ない話はいいです。」

撃沈......

先にオチに気がついたら話せない...。

あっ、じゃ、これは?

と話し始めたのは、

「ひとつぶのおこめ」

1つぶのおこめ―さんすうのむかしばなし

1つぶのおこめ―さんすうのむかしばなし

インドの昔話ですね。

ケチな王様に少女が、一日目は一粒のお米でいいです。次の日はその倍の2粒。その次の日は2粒の2倍の4粒でいいです。さて30日目には何粒になるか?

リーダー、一気に喜びはじめてどんどん計算し始めます。一人で、えっ~!じゃ、50日だとすごくなるとか..。ぶつぶつと計算し始めた。一気に睡魔はどこへやら..。

今度は私が助手席で眠くなって来た(笑)

そうか!こういうお話がいいんだな。いやー、私、リーダーの母親じゃなくてよかった。どんなに日本の昔話の絵本を読んであげても喜ばない訳で..。

で、さらに今日も長距離だったので話した物語はこれ。

理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに入賞した「メロスの全力を検証」という研究結果。中学2年生の村田一真くんによるこの検証の話です。太宰治の書いた走れメロスでは、王様に言い渡された、10里(約39km)を3日で走るとなると、平均時速が3.9kmというもの。歩いている..。

村田君いわく、

これは「走れメロス」ではなく、「走れよメロス」の方があっているという指摘。

詳しくはこちら。→走れメロスは走っていなかった。

開発リーダー、大笑いして盛り上がり。

太宰治も時速の計算しなかったんですね。どうしてだろう?

いやー、彼は作家で、数学の学者じゃないから..。さらに走れメロスは論文じゃないし..。いちいち、計算しないんだよ..。と思う私でした。どうしても数値がでると盛り上がる理系のリーダーです。