自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

いざ北へ!

仕事でカリフォルニアの州都サクラメントの手前の街まで行ってきました。カリフォルニアの州都がサンフランシスコだと思っている人はアメリカ人にもいますが、サクラメントです。(←実は私もアメリカに移住するまでは州都はサンフランシスコでは?と思っていた)

朝早く起きて行ったので、いつもは混む道が、がらがら。気持ちがいい。

どんどん北上すると、オークランドという街につきます。そこでは、海部美知さんの「ビックデータの覇者たち」の本にもでてきた、映画「マネーボール」の舞台のアスレチックスの球場が右手に見えます。ビックデータを駆使した球団で、マネーボール理論を作り出し、めきめきと頭角を表して来た球団ですね。

サンフランシスコジャイアンツの球場と違い、ボロくて町内球場みたいにみえます。治安もお世辞にもいいとは言えない場所にあります。

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予算もないので、いい選手を取るのも難しい。そうなるとチームも弱くなってきて..と、なんだか、すごく負の連鎖のような球団ですが、根強いファンが居たりします。こういう球団は私は結構好きで、がんばれ!と思うのですが、マネーボールをみて、ますます好きに。

どうぞ皆様観てくださいませ。感動の映画です。

さて、どんどん北上すると、目的の街Davisに。 自宅から約175kmの地点です。だいたい名古屋から大阪くらいまで走ったか?と。ここには、カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)があります。1868年に設置され、この地に設立されたのは、1905年。カリフォルニアでは、歴史ある学校です。この大学は、昔から農業や獣医学が強く、 実践にも力を入れる大学として設立されました。カリフォルニアらしくワインの醸造学科があります。なので、ロバートモンダビが多額の寄付した劇場もモンダビホールとして学内にあったりします。農業も近年はバイオの関係でコンピューター化しているからかどうか?は、わかりませんが、データ関係の学科やコンピュータも非常に強くなって来ている大学です。学生数が3万人を超えています。うちの娘が出た大学の10倍の学生数か?と思いました。

初めて行った町でしたが、すごく趣きがあって、いい感じでした。

さて、仕事を終えてから今度は南下。来た道は大渋滞になっているので迂回です。

迂回しながら、まずはこんなジャンクを食べます。

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これは、ハンバーガーのパンの部分がレタスになっているレタスラップ。中のお肉が美味しくないとモロにお肉の味がわかるので、お肉や焼き具合などが、しっかりしてないと駄目。

ここは、結構焼き方もうまいので、食べれます。

さらに田舎道を南下していると、サイドの窓の外の視界が突然なくなったので、なにか?と思うと。これ。

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余りにすごい光景なので、なにかわからない。

よく見るとこうです。

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トラックに2車両のコンテナのような荷台をつけて、ピクルス用のキュウリを運んでいます。最終的には、このような形になると思われます。

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なんてザツな運搬なんだろう!!箱にいれることもなく、ビニールに包むこともなく、幌で覆うこともありません。なんでもアリのカリフォルニア。

実は、この運び方、トマトでもやります。固めのうちに収穫して、運びます。固いので、つぶれず安価で輸送できる訳ですね。運んだ場所で、実が赤く熟すのをまって、店先に出す。これらは、店先に出す以外に、缶詰などにも加工されます。

この手のトマトは余りおいしくないので、私は熟してから収穫するものを売っている店で購入し、食べる様にしています。

この運搬方法でわりと迷惑なのは、ニンニク。シリコンバレーを30分ほど南下すると、アメリカでも最も有名なニンニクの産地、ギルロイという街があるのでよく見かけます。けどこのニンニクの運搬。

迷惑なんです。

ニンニクは、薄い皮がついているので、このトラックの後ろを走ると、幌もなにもかぶせてないために、まるで吹雪のように、ニンニクの薄い皮が降ってきます。

ニンニクの皮の中を走るというのは、視界も余り良くないので、なるべく真後ろは走らないようにします。

さて、帰りは周り道して帰って来たのですが、この辺りは盆地のようになっているので、暑い。なので、暑い日はこれ。

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アメリカなので、スプーンもカップも全て大きいのでたぶん、写真より実物はもっと大きいです。この大きさに驚かなくなった私は、結構問題。

ここはギラデリチョコレートという会社の工場です。1852年にイタリアからの移民でやってきたドミンゴ·ギラデリがサンフランシスコに設立した会社ですね。1852年というと、1849年が金の発掘に沸いた頃で、多くの人が金を求めて、サンフランシスコ港に入港し、サクラメントを経て入山した年です。けど、多くの人が金を得ることはできず、財も失い亡くなったというあの時代の頃の人です。ギラデリもイタリアからやって来て、金発掘を試みますが、うまくいかず、商人になってチョコレート屋を作るという方向転換しました。これが大ヒットし、現在もギラデリ·スクエアという場所は存在して、観光客などでにぎわい、地元紙では、アメリカで最も成功したお菓子職人とまで言われています。現在はリンツの子会社になっていますが、まだまだ勢いはありますね。

この工場がサクラメントから南に行ったところにあります。工場に併設するアイスクリームやさん兼チョコレート屋さんになっているので、ここで割安でこのパフェもどきをいただいた訳です。

今日は言うほど暑くはなかったのですが、それでも美味しく頂けたので、金発掘で疲れ果てた人たちに甘いチョコはどれだけ美味しかったんだろうか?と思います。

こんな週末を送った私です。

北にいくとやはりカリフォルニアの歴史が伺えるので、ちょっと自分のメモがてら書いておきます。