自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

40歳以上の人必読の本 「ビックデータの覇者たち」

ビックデータの覇者たちを読了。ここでは内容は書きません。実際に手に取って読まれた方がいいからです。

この本は、コンピューター技術の世界に浸っているような人は読む必要はないのです。(たとえば仕事でHadoopのデータプラットフォームを開発してます、とか) そもそも技術書ではないからです。それ以外の40歳以上、課長クラスの人は必読。育児に携わるお母さん達も読むといろいろ役にたつと思います。専業主婦の女性でも読んでおくと、旦那さんが

「なんだか最近ビックデータの件でさぁ。忙しくてさ。」

なんて言われた時に

「あぁ。こういういことね。」

とピンと来ますし。

インターネットで買い物をする女性なども読めば、自分が注文したサイトの向こう側では、どういうことになっているのか?ということが、よくわかっていいと思います。

会社でコンピュータ技術職でない課長クラス以上の人たちも

「ビックデータについて」

の話は会社で出ますが、どこからとっついて行くのがいいのか?が難しいですね。ビックデータ関連の本や技術本はなんだか、堅苦しそうだし。と感じた時に、通勤電車の中で読める最低限、知っておきたい情報です。

私がもし大きな会社で働いていて、昼休みにこの本を会社で読んでいて、上司から

「なんの本を読んでるの?」と聞かれたら

「ささっとわかるビックデータの本です」

というでしょう。

うちのようなVoice4uを扱う小さい会社でもデータに関する話はバンバン出てきますし、実際使います。中堅以上なんて、もうビックデータを少しでも理解していないと上司はなかなか辛いかと。

どういう人が対象か?というと、会社からの帰宅の道なので、ちょっとぼーっとした時に、

あぁぁ...。これ以上、コンピューターの技術が余り進まないでほしい。ついて行けないし。

と思ってしまう方や、

自分の定年までに会社が存続してくれるだろうかなぁ?

と思う人たちの取っ付きやすい本だと思います。

思春期の男の子を持つお母さんにもおすすめですね。誕生日のプレゼントが思い浮かばず、なんとなく服を購入してあまり喜ばれなかったような体験のある人には、思春期の子ども達がどんな世界にいるのか?が解りやすいかも。たとえば、私が今、中学生男子だったら、誕生日ケーキよりも、ネットフリックス(Netflix) の年会費を払ってほしいと思うだろうし。子どもの行動を口をすっぱくして注意するくらいなら、この本を読んで子ども達がどういう世界にいるのか?ということをなんとなくわかってないと、お母さんの注意が騒音になってしまいます。

本の話に戻すと私が特に感動したのは、日本の企業、開発者、起業家は「志」を持ってがんばって欲しいというところ。本当にその通り。ただグローバル化、だけを声高く叫んでも、志がなければ、まったく伝わりにくい。とくにグローバル化が進む国では、伝わることが難しくなりますし、何をしたいのか?が見えなくなります。

さらに世界を良くするためのデータ技術。震災の時の話が

「えっ!そういうふうに使えるのか。」と驚きました。

ささっと読める入門書でした。