渡の打ち合わせの為に学校に行ってきました。いつもは、カリフォルニアらしく青空の元、打ち合わせが行われたりするのだけど、今日は寒いので図書館で行われました。
図書館に入って驚いた事は、こんなものが学校の図書館に張ってある!すごい!!日本の高校の教育でもこれはきちんと教えるべきだと思いました。
張ってあったものはこれ。
これは、右側が、アメリカ人の多くが知ってるドメステックバイオレンス(DV)の
「パワーとコントロールの車輪の図」
です。左は正しい関係の輪。
さて日本ではどの用いられているでょうか?ピンと来ない方はこちらです。
さてこの図、見た事ある人は日本ではどれくらいの方がいるのでしょうか?
結婚している人(いた人)、付き合っている人(いた人)がこれらの対象ですので、高校生もこのルールが用いられるそうです。特に障がい 児の母親は、DVに巻き込まれやすいので、啓蒙活動がさかんなアメリカでは、私もこの輪を何度も見ました。昔は渡の障がいや法律を学ぶ勉強会に週に1~3回は出席しておりましたが、その勉強会のシリーズにも、ドメステックバイトレンスの勉強会もありました。
特に自閉症などの障がいのおかあさんが、ののしられることが多いようですね。
- お前が産んだ
- 俺の家系には障がい者はいないからお前のほうだろ。
- お前のしつけが悪い
- (子どもを)どうにかしろよ。(子どもが騒いでいたり手がつけられなくなった時などに使われる)
等々はDVです。
暴力の循環には、3種類が回ります。
蓄積期>爆発期>安定期(ハネムーン期)>蓄積期・・・
という感じで循環します。
蓄積期は、被害者が加害者の顔色を伺いながらぴりぴりしながら生きる時期です。爆発期は暴言が吐かれたり、暴力がふるわれたりする時期です。加害者のほうもこれらの暴力をふるうと、ある程度ストレスが発散されるからか、次に突然やさしくなったり穏やかになります。ハネムーン期です。被害者の方はこのハネムーン期があるために
「決して悪い人ではない。」
と思い、その時のことがあるので、加害者が全て悪いと思えず自分を攻めるのですね。
しばらくするとまた加害者の顔色を見ながらぴりぴりする生活する蓄積期(緊張する時期)がやってきます。
自閉症の親の離婚率は80%を越えるという統計もあります。
アメリカでは他の障害にくらべ一番多いと言われる自閉症の親の離婚。やはり普通の子育てでもハードですので、自閉症となるとさらにハードです。各家庭、各子供に必要な社会的な支援の整備ができることを望みます。