自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

開発リーダー事故に巻き込まれる

本日は、iPhone4sの発売日です。私の会社では、これはお仕事上どうしても必要になります。リーダーと発売当日に入手するのは、お店に買いに行くのが一番。という話になりました。リーダーは、Appleのお店に行きいろいろ触ってみたいものもあったので、2人で行く事に決定。朝7時50分からLos Gatos(ロスガトス)のApple Storeに並びました。並んでる間、珈琲やケーキ、水なども配られ、日差しがきつくなるとなんと傘まで配られました。なんでもあるよApple Storeです。

Los GatosのApple storeは住宅街にあり熱狂的なファンが少ないので、買えるだろうと思ったけれど、Appleのco-founder であるSteve Wozniackが来ていたためか、すごい列。私はこのことを後で知ったのですが。

1時間待った後、私たちがお店に入り、購入しようとしたところで、at&tの回線がパンク。購入手続きができなくなりました。

けど、周りは誰もあせることなく、のーーんびり、談笑したり、ipadiMacを触って遊び、あちこちで笑い声まで聞こえます。日本ではソフトバンクが落ちたそうですが、なんだか、待たされるのになれているのか?Apple店員さんたちとアポなしいくらでもで話せるのがうれしいのか?のんび~~りなアメリカです。

さて1時間ほど回線の為に待ち、やっとiPhone4sを手に入れました。

開発リーダーと私は

「じゃ、会社で後ほど会いましょう」ということになり別れました。

しばらくしたら開発リーダーから電話があり、

「すみません、今日会社に遅れて到着します。」

というので、どうしたの?と聞くと

「事故に巻き込まれました」

ビックリの私。

リーダー大丈夫?怪我はないの?と聞く前にリーダーはしっかりしてるので、怪我はありません、今は通行の邪魔にならないようにガソリンスタンドに居ます。とのこと。場所を聞くと私の家から、歩いて行ける場所。あわてて現場に行きました。

私の到着と警察の到着が同時。リーダーの車を見ると左側は完全にへこんでいます。けど、リーダーは、無傷。ほっ。とりあえずは、よかったです。

リーダーが警察官とお話しているのを聞きました。リーダーは事故のことを説明しています。

I was stopping at the intersection.............$#%^&*&%6)+

リーダーはなにを話してるのかが、わかりません。ところが警官も理解してない模様。なんだか、すごく警察官のほうが緊張して記録を取っています。

雰囲気がヘン。思わずリーダーに

「ごめん。リーダー、警察の人になんて説明したの?日本語で教えて。」と聞いてみました。

僕は交差点で西から東に向いて、左折ラインで赤信号で止まっていたところ、左90度の角度から、牽引車がきました。その車が、西にむかいまがる時に牽引車がひいている荷台のついた後部の車が、牽引車から離脱し、そのまま慣性の法則で僕の車の左後部にぶつかりました。そのまま彼らは減速し停止して荷台を自分たちの車にくくりつけたので、僕がその場所に行って話をしようとおもったのですが彼らはそのまま加速し、いなくなりました。

あんた、そりゃ、誰もわからないよ。

リーダーは日本語のほうが話しにくいので、英語のほうはもっと難しい説明になっているはず。

どこの誰が、警察の自分の事故報告に慣性の法則なんていれるかなー。警察官がレポートに「慣性の法則」なんて書いてるのみたことない。なので、警官もわからず固まった。訳がわからなかったのでしょう。

警察官に身分などをきかれているうちの警察官もリーダーが博士である事等に気がつきました。私はあわててリーダーに

リーダー、警察の人はわかってないよ。図で書いて説明して。

というと、ペンと紙に図で書き始めました。

するとすぐに理解した警察官。

そんな話をしているうちに目撃者がどんどんやってきてくれて、状況を話してくれて、100%相手が悪いことを説明してくれます。事故の特徴はみんな見ていますが、荷台があったためか、誰もプレートを見ていない。警察官は

で、あなたは彼ら(車をぶつけた人たち)になんと言いましたか?彼らは、あなたのことを認識していましたか?

という問いにリーダー、英語で

僕は、

”What the XXXXXXX"

といいました。

リーダーが言った言葉は、放送禁止用語のばりばりのスラング。いままで論文のように話していたリーダーの口からこんな言葉がでてくるとは思わなかった。

警察官、爆笑。これは警察官は毎日のように聞かされる言葉のようで、急に場が和みました。私も思わず笑ってしまい。博士がおもいっきりスラングを使った事で、一気に親近感が湧いた警察官。ここからはニコニコと調書が作成されていきます。それで、

君、日本人?英語は話せるの?日本語は?

と、おもしろがり始めました。

リーダーはまじめですので、まじめに

話せます。

警察官は、

冗談だよ。いままで英語で話してるじゃないか。

と言いながら警察官もそのリーダーのスラングのフレーズを気にいったみたいで、何度もピーみたいな音をいれながらそのフレーズを言って話を続けました。

100%相手が悪いのですが、警察官もすごく気の毒がってくれて

相手は探しますが不法移民だったり、無免許だったりすると車のナンバープレートも見えなかったから、見つけるのは非常に困難です。

と言われました。

最後に警察官は

"Have a nice day. "

とはいわず、

"Have a better day."

と言われました。なんだかおしゃれ。すでに悪いことがおきているので、ナイスな日ではないので、ちょっとはマシな日でね。ということですよね。私たちは握手して別れました。

今日、起こった事はびっくりするような事でしたが、リーダーが無傷であったこと、元気なことが何よりもよかった一日でした。リーダーは疲れ果てていましたが、明日はいい日になるよ。元気で明日を迎えましょう!

リーダーも疲れたと思うので、週末にしっかりお休みしてくれるといいな。

私は夕方あわてて家に帰り渡と一緒に近場で旅行です。この話はまた明日。