自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

術後初めてのマラソン

5月の手術後、はじめてのマラソンにでました。術後1ヶ月あたりから走ってみたりしたのですが、走ると傷口がチクチクしたりしたので、もし、再手術になんてなったら、あまりに医療費の高いアメリカでは、払えない。それだけは避けたい。と思い、8月は完全休養にして、9月から練習で走り始めました。練習していて思ったのは、練習前と数ヶ月の練習後でどれくらいタイムがちがうのか見てみたい。ということです。なので、今日は完治確認マラソンとでもいいましょうか。そんな理由で5kmマラソンに出てみました。私の今日の目標は

”歩かないで5km完走すること。”

時間が来たので、スタートラインに並ぶと、とにかくアメリカ人は大きい。すごく大きい。私が子供サイズに見えてしまいます。

「こんな人たちと一緒に走るのか・・。蹴飛ばされないようにしないと・・。」

と思うくらい自分がチビでした。

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とりあえず、タイマーをセット。仙台の特別支援学校の先生にNike+がいいとお伺いしたので、9月からそれを利用して練習をしています。(←先生、ご紹介ありがとうございます!)本番でも使えました。たしかに、いいんです。これが・・。

さて、位置について、よーい!スタート!!さらにチビさ加減が増す私。

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走っていて思ったのは、とにかく1年以上ぶりに走ったので、ペースが掴めない。最初に飛ばしすぎてしまい、全行程が苦しくなってしまいました。けど、歩かないと決めていたので、必死で走りました。ところが・・・走れども、走れども、ゴールが見えない。

「あれぇぇ?5kmってこんなに長かったっけ?」

Nike+を見てみるとすでに6km走っていると表示されています。

「あれぇぇ???」

けど、歩かない・・・。というより、もう少しのはずだからと思うと、歩けない・・。私はとりあえず、ゴールはあるだろうから、走ろう。と思ったので、6km地点でまだゴールが見えないのだけど、走っておりました。

あれれ?????

いやーしんどい。本当にしんどい。6.5km弱走ったところでやっと、ゴールが見えてきました。

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ころがるようにゴールしましたが、約7kmのランニンング。

ゴール付近で思わずみんなの会話を『聞き耳ずきん』をかぶって聞いていると、どうも、主催者側がボランティアの手配に失敗したようで、コーナーでの配置が少なく、コース先導がうまくいかずに、5kmランニングに参加の人に7km走らせた様です。10kmランニングもあったんでごちゃごちゃになったのでしょう。

トップで到着した人は、スタート地点とゴール地点が違うはずなのに、先導が悪かったために、スタート地点からゴールしてしまい、5kmよりはるかに長い距離を走っているので、タイムも遅くゴールになりました。トップの人はF-wordを連呼しながら、ゴールして、怒り心頭で大会関係者に掛け合っていたようです。

それを聞いた主催者側は、あわてて、遅れて走ってくる私たちのコースをゴールから入るように変更したそうです。その変更はなにも考えずに、とっさにやったようです。

そうなると迂回路になってしまい、7km弱も走るハメに・・。

私はたしかに走っている最中に、

「えっ???」

と思うところがありました。

前もってコースマップを見ていたので、

「えっ?ここで左じゃないの?」

と思い、左に行こうとしたら、白髪の先導していたばーちゃんが、必死で、右にいけといって、通せんぼです。まるで箱根の関所級です。なにがあっても通さないという感じでした。

結局、7km走ってゴール。後ろの人たちは・・と見ているとまたコースを正しくもどしていたようですが、もうぐちゃぐちゃです。

年齢グループごとに表彰があるはずなのですが、

到着した時は、

「上位に食い込んだ。やった!」

とも思っておりましたが、もうこれは表彰式までモメまくり、いつ式がおこなわれるかもわからないので、すぐに自宅にもどりました。

5km完走するつもりが7km完走できたので、これはこれでよかったかも。これで病気は完治でしょう。(誰がみても・・。)

渡にも

"Goog job!"

と褒めてもらったので、メダルよりそっちのほうが嬉しかったので、それでよしとすることにしました。

それにしてもあまりにずさんなアメリカ~~ンなマラソンでした。