渡は学校の帰りに、一週間のうち、数日をデイケアセンターで過ごします。
私の仕事が立て込んでいる日は、結構お世話になります。
ところが、ここ数日、行くのをすごく嫌がります。あまりに嫌がり、話す言葉もつじつまがあわない上に軽いパニック症状が出ます。
ここで、香穂、登場。
香穂が口頭でタイプうちをして、文章を見せながら問答です。
渡もタイプうちだと、かるいパニック程度だと、口頭よりは、まだ答えられます。
判明したことは、
「デイケアセンターの先生が怖い」
「R君が・・」
とのこと。R君がいじめるのか?と聞いたら、
「そうじゃない。R君は、いい子だ」
といいます。
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R君がいい子なのに、なぜその子の名前がでるの?
私が思い当たるのは、渡は1ヶ月ほど前にディケアセンターのVHSをながめて、そのまま自宅持ち帰ったことがあり、私にきつく、きつく注意されました。さらに先生にお願いして、再度注意したので、それを根にもっているのでは?と疑っていました。けど、それにR君は関係ない。
今回の”いやいや病”の件をデイケアの校長先生にメールして、いろいろ担当の先生に聞いてもらった結果、すぐに理由が判明。
どうもR君が2回、渡のめがねをむしり取ろうとしたそうだ。
クラスの先生はとても危険なので、R君を怒って、渡に謝らせたそうだ。
平和主義で自閉症の渡は、なぜR君が怒られてるのか?という事実がわからない。
「最初から、R君が怒られるところまでのストーリの認識」ができず。。。
眼鏡も小さい子供に、とられることは、たまにあるので、彼の中では
「そんなに嫌なことではない。」
ようです。なので、余計に先生が怒る意味がわかっていなかったようだ。
校長先生からのレポートを聞きながら、納得した私。
校長先生は、
「渡には、クラスの先生はあなたのことが大好きだし、いつも手伝いをしてくれて、とても助かってるし、とてもあなたのことを誇りに思っているので、来てくれないと悲しい。と伝えてほしい。」と言われました。
すぐに伝えると渡もすごく驚いた顔をして、理解しニコニコと笑って、
「今から、デイケアにいく」
という始末。
あのー・・今、夜なんですが・・。
とりあえずほっとした一日です。
物ごとの1から最後までがわからないとなかなか苦労する渡です。