Centre Daily Newsというサクラメント(カリフォルニア州都)に本社がある新聞社の新聞に自閉症の大人になってからの事の記事が掲載されていました。
だいたいの訳はこんな感じです。
バートンは、26歳で、身長187cm 体重128kgの自閉症です。
彼は、他人が苦手です。バートンが、自閉症と診断を受けた頃は自閉症は、わりと珍しい障害でしたが、現在では150人に1人の割合で自閉症は生まれてきます。自閉症は複雑な行動と難しい医療対処のために、成人期を向える準備が出来ていない人が多い障害でもあります。
UC Davis M.I.N.D. Instituteの所長Robert Hendren博士は、
「私たちには、プログラムもリサーチもない」
といいます。
カリフォルニアでは自閉症は現在5万以上の人々が、福祉サービス等の援助を受けています。ところが2012年には、7万人がサービスや援助が必要になります。
ティーンエイジャーにおいては、2013年には、4000人以上の自閉症がいて、2018年には、19000人増えます。
全米規模でみると、2023年には、38万人の自閉症がいることになります。必要経費は、10億ドルです。
これらの経費を捻出することができない政府は福祉サービスやそのほかの援助の削減に取り組み始めている。
他の自閉症時の親たちも同じような心配をしています。Bartonさんは、58歳です。彼の息子さんも自閉症です。
「息子は、ふらっと女性用のお手洗いに入ってしまった。私は、息子から、一分たりとも目を話すことができないけれど、僕は永遠に彼のそばに居れる訳ではない。」
Helen Richardさん78歳もRay Richard43歳の自閉症のお母さんです。Rayさんは、アスペルガー症候群で、軽い自閉症と診断をうけています。彼は、1分間に40もの単語をうつことができ、信じられないような語彙を持っています。視覚による記憶力は、並はずれたものがあります。しかし、彼は仕事にはついていません。Helenさんは、言います。
「彼はもっと若い頃から社会にでる為の訓練を受けるべきだった。」
現在アメリカでは、数百万ドルのお金が研究につぎ込まれていますが、ほとんどが子供にたいしての研究です。自閉症は、早期発見、早期療育により、社会性や言語の発達がみとめられているが、大人に対しての治療については、なにもプログラムがないのが現状である。
記事を読んで思ったのですが、たしかに学校教育は、社会にでてからの社会性の訓練はしてくれません。特に上記にあるようなアスペルガー症候群の子供の場合は勉強ができる為に、学校ですべきことは充分出来ていると判断されて、苦手な社会性を育むチャンスがないこともあります。
ところが、自閉症の特徴として、話せても思ったままのことをそのまま言語にしてしまうことがあります。それは相手を傷つけることもありますし、職場では、大問題を起こすこともあります。たとえば得意先がミスをした場合お客さんなので、見てみぬふりをしたりしないといけないのに、相手を責め立てたりしてしまったり・・。
渡を育てていても最近の傾向で思うことは、親と一緒に住むことや、親が世話をすることを勧めるむきがあります。親がみてくれれば、多大な政府の出費を防げる事は事実でしょう。けど、親は必ず先に死にます。子供の将来を不安に思うお母さん達の子持ちは、痛いほどわかります。
成人期に向けてと成人期になってからの自閉症の社会的な生活というのは、これからの大きな課題だと思います。